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2012年10月 6日 (土)

誰が囁いたのかは知らないけど。

随分と長いこと、ブログをお休みしていた。

特に書くことがなかったといってしまえばそれまでなんだが、相変わらず言いたいことが山ほどあることには変わりなく、でも言ってもどうしようもないことはどうしようもないので言わないと思っていたらこのていたらくだ。


僕はどう転んでも器用な人間ではないので、一つのことをやると、片手間でもう一つのことをやることはさっぱりできない。

音楽を”やりたい”と思えば”やる”ことしかできないし、”作りたい”と思えば
”作る”ことしかできず、それが”仕事”なら”仕事”しかできない。


思考のループに疲れた。

人が多かろうが少なかろうが、僕にできることは演奏に限らずその場で持ってること全部出してパフォーマンスすることだから、毎回魂をちょっとずつ消費しているような心持ち。


昨日(10/5)の柴さんのチャリティーイベントなんか特に、本気以上に本気にならないと、見ず知らずの子どもたちのためにお祭りって感じにならない。
不幸は分かち合えないものだと僕は基本的に思っているから。

誰かのためにとか、何かのためにっていう精神よりも、柴さんが僕らに直接声をかけてくれたときにぼそっと言った”楽しんで、続けたいって思うことこそ、本来のチャリティーだ”って言葉が僕はほんとに好き。

もちろん声をかけてもらえただけでもものすごく光栄なことだと思うけれど、地位にも名誉にも全く疎い僕は、その柴さんのつぶやきがなかったらあっさりとグループに参加することを断っていたと思う。


感謝はするべくしてするものだ。
僕はそう思う。
こういうと”こいつは驕っている”と思われる方もたくさんいるだろう。
いっこうに構わない。
ただ、何でもないことにでも僕は感謝をするし、手に余るほどの施し物を受けても僕は全く感謝しない。
愛には見返りがないと信じているからだ。

莫迦は人の手助けを”先行投資”だと言いやがる。
くだらない。


ちょっと前に自粛とか我慢とか、流行文句のようになっていたが、その行為が身の丈にあっているならそれでいい。
我慢することで生み出されたエネルギーは波紋となるだろう。
楽しみたいといつも思っている人の気が波紋となるのと同じように。
やりたいとほんとに心から思って、ほんとに楽しみたいって思って、またはここは耐えるところだって本気で思って、そこで生まれた気のかけらを、火種のようにして苦しみの中で生きる人に渡す。
僕のチャリティーの精神はこれ。
それは継続可能でなければならない。
それは本気でなければならない。


やりたくないことをやるのは何の美徳でもない。
日本の精神文化は耐え忍ぶ文化と、これまたどっかで聞く話ではあるけれども、それは表面だけだ。
なぜ耐え忍んだかを見ずして、簡単に文化にしてしまうもんじゃない。
一族の繁栄が”夢”であるからだ。
それこそ目指すものだったから、だから”耐える忍ぶ”のだろう。

耐えることも楽しむことも表裏一体である。
楽しむために訓練する。
耐えた先に理想がある。

目指すものが”楽しいもの”であるなら、誰もが笑顔であることが目標であるなら、それを掲げるものは常に楽しまなくてはならない。
作り笑いは嘘つきだということになる。


むちゃくちゃな人生で人でなしだったり強力な自分勝手だったりして犯罪を犯さないだけましな僕のような歩く産廃でもさ、バチさえ握れば少しぐらいはなにか残せる。
申し訳ないほどに楽しんだから。


”先輩たちの胸を借りた”などという言葉は失礼至極になりそうで、心情的には嘘をついているように、僕個人としては思う。
そんなどうでもいい、誰でも言えるありがちな台詞より、僕自信の言葉で言うなら、”作家として時代を築いて、多くの人に力を与え、今もなお感動を生み続ける人の姿勢に触れる”ということがシンプルな事象であって、それはめちゃくちゃ嬉しいことなのだ。

巡り合わせの奇跡に喜びがあって、それを求める人たちに対して感謝があって、その現場に居合わせた人の起こすアクション全てが自発的な奉仕で、それが創作の場に変換されるという、いくつもの偶然で世の中は回る。
方程式にはなりえない。

だから戦略だなんて言ってたら盲目になる。



アマゾンでチョウチョが羽ばたいたぐらいで、地球の裏側では雨が降るのだ。
誰が囁いたのかは知らないけど。

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