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2012年6月 6日 (水)

secret beat

自分がいいと判断するものは、決して”いいもの”だけで作られたものではない。

料理をするのが好きだが、美味しいと思うものには必ず”甘い”、”辛い”、”苦い”、”酸っぱい”がバランスよく含まれていて、そのどれかに力が偏るととたんにまずいものになる。


”そんな訳ねーだろ”ってバランスで成り立ってるものは、実はとてもバランスよくて、不思議なことにそのバランスは意図的には作ることはできず、ただ感覚によってなされるものであると僕は思う。


あぶない場所が好きで、でも何にもないものも同時に好きだ。
聴かせどころのない音楽も好きで、何の変哲もない素人の写真も好きだったりする。

なぜそれがこの世に生まれたのかっておそらく僕は考えるから、それだけでそのものが生まれた理由ができる。
僕が価値を与えることができる。

だから名作より迷作を選んでしまうし、完成より未完成で、人生は常に冒険。


ジャンルはいらない。
行きたい場所はボーダーのない地平。
何がしたいのかととわれれば、ボーダーをなくしたいと答える。
どこにでも僕ははまり、その場を愛してしまえば新しい自分自身を見る。


探さなくても自己は自己とともにある。
冒険の中にある。
人の中に僕はいるのだ。
しかも秘密のバランスで。
誰にもそれは解き明かすことはできない。
それは僕から語られることはない。

誰かが僕に何かを思うことで、はじめて僕の口が開く。
言葉もまた自己と他者とのバランスの上に生まれるものだ。

真に互いに興味を抱かない限り、まず発問すら生まれないものだ。
聞かれることが好き、つまりおしゃべりが好き、である。

その関係性は、官能的な秘め事のような、秘密のリズム。

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