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2012年6月21日 (木)

帰郷

何年ぶりになるだろうか、用あって故郷の福岡に帰省した。

大きくなる所は大きく、その逆にもと栄えていた場所は小さくなっていた。


豊かさとは何かを考える。
資本に基づいて建てられた巨大なショッピングモール、たくさんの人が住める巨大なマンション。
いずれもとても便利だ。
もうこれだけのものが揃えば、人はこの土地を動く必要もない。
そこにすべてがある。

が、そこは僕の知っている場所ではない。
かつて遊んだ広場や田んぼは見る影もない。
家族と行った商店街の夏祭りも、もう催されることもない。

そら寒いというか、なんと言うか。

それ以上に、町の生活の速度に今の環境があっていない。
結局、福岡という都市は東京ほど速くはないのだ。

ゆったりと培われ、だからこそしなやかで強い独特の文化があるのだと思う。
都市のかたちも、だから東京なんかの真似をしなくてもいいはずだ。

しかし、そこにあるものはもう東京のものとさほど変わらない。
画一化というのは一種の癌化であると僕は思っている。

父の書斎と母の料理と妹のゆるさとばあちゃんの饒舌、博多のラーメンの味が変わっていなかったことにほっとした。


そんな故郷でならどうにでも生きていけるだろうと思うことには、我ながら恐怖を覚える。
なんだかんだで戦争が好きなのだな、僕は。

都会に舞い戻って、怒りや反発で血がたぎっている方が、結局似合っているようだ。


ろくな死に方はしないだろう。

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