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2012年4月22日 (日)

Requiem for the butterfly

もう4月も終わろうというのに、相変わらず寒い。

桜も散り、葉は夏に向かって緑を増していく。
とてもきれいだ。


まだ蝶が出てくる時期ではないかもだが、あのひらひらと舞う蝶を見ると”再生”という言葉が真っ先に頭に浮かぶ。

一つの人生の中で、明らかに目に見える死と再生を成すその存在に、一つの答えを見る。


常識と思うことを簡単に覆すように、奇妙奇天烈なかたちの地を這う青蟲から、美しい羽を広げる空の住人に生まれ変わるというその流れは、希望であり、夢であり、僕が作家として考える”普遍的なものを作る”という理想における一つの答えだ。

僕もまた生きる道の中で何度となく死に、何度となく生まれ変わる。
次こそ空を飛べることを夢見て、何度もさなぎになる。


レクイエムを書いている。
変化していく為に死に別れる自分へ、である。

一つ一つ”憧れ”という古い殻を脱いで、次のかたちへと生まれ変わる。
その抜け殻へ、だ。

かつて自分であったものは、記憶としてはとても曖昧なものだ。
たとえばその時の苦悩だったり、惨めな思いだったり、痛みだったり、そういったものはおそらく忘れるだろう。

空へあがれば、”地を這うもの”を見下ろすからだ。


だから、空を飛ぶときは、一人であってはならない。
自分一人だけが空を飛ぶことを覚えてはいけない。

僕は絶対に空から地を這うものを見下ろしたりはしない。
みんなを連れて行きたいのだ。

だからレクイエムを書く。


蝶と鎮魂歌は、矛盾するものだと思っている。
互いは”再生”と”帰らぬもの”のシンボルだ。

蝶に鎮魂歌を捧げるのは馬鹿げていると思われるかもしれない。

が、蝶は”導き手”である。
人を導き、人に自由を与えたら、おそらく自らは力尽きて地に落ちるだろう。

再び痛みを知る。
再び地を這う。
でもきっと、再び空を手に入れる。

さなぎになる瞬間、身体が生命のスープになる瞬間に思う。
”再び生まれ変わって、全ての記憶を失っても、絶対に一人では飛ばないということだけは覚えていたい”。

さなぎの先はどうなるか分からない。
そもそも再生するのか、地を這った苦悩とともに地に溶けるか。

5月は再生のときかもしれない。
そうでないかもしれない。
ただ、再び動き出したら、空を飛ぶことにはなるだろう。

cubic starでひと月に3本の演奏は前代未聞だ。
そのどれもがとても重要なものだと思う。

是非見に来てほしい。
空高くへと連れて行くことを約束する。





『cubic star minimal orchestra』
■ 5.9 wed. at shimokitazawa THREE ■
open 18:30/start 19:00
ticket adv.¥2500 (+1d ) / door.¥2800 (+1d )

イーヨ・イディオット / Giulietta Machine / onsenth trio / cubic star minimal orchestra

■ 5.15 tue. at yokohama CLUB LIZARD ■

詳細未定

■ 5.17 thu. at shibuya LUSH ■
TEX & Sun Flower Seed presents『RITMO SOLAR』
open 18:00 / ticket adv.¥2000 (+1d ) / door.¥2500 (+1d )

ACT: TEX & Sun Flower Seed , cubic star minimal orchestra , & Special guests

DJ: KAZ SUDO (CARIBBEAN DANDY) , TXAKO (JAPONICUS) 他

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