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2012年4月13日 (金)

一番分かってほしい、伝えたい人にこそ、思いは伝わらないものだ。


創作は矛盾の嵐だ。
”こういうものを作りたい”という考えとは裏腹に、求められるものであったり、”今”を感じ取ってそれを切り取ったものを作品に封じ込める。

時間の壁や世代の壁を貫通するだけの力は今の僕にはまだ備わっていないようだ。


未来を見る方が簡単だ。
自分が歩いていく方向に何かがある。
自分の力で変えることができる。


が、過去は変えられない。
出来上がってしまった事実、価値観、常識といわれる鉄壁の既成概念の前にいつも跪く。


今が別に正義ではない。
人は過去から今に生きている。
過去が人をつくる。


わかっているよ、ときに僕が作るものが極端に尖ったものになってることも。

でも、僕は思う。
”人の想像力はカオスであり、凶暴である”と。

だからこそそれに抗うように、必死でメロディーを紡ぎ出す。
自分にしか分からない秘密の言葉のように、泥沼の想像の中から宝石を見つけ出すように。

芸術とは、これほどまでに誤解を生み、悲しみと孤独を生み、それでもなお自分を縛り付ける呪のようなものか。

運命が僕からそれを取り上げるなら、自動的に僕は活動を続けられなくなるだろう。
が、取り上げられるも何も、むしろ呪いのように、それは僕のそばにある。

いつも僕の苦悩の源となり、孤独の種となる。

が、ただ一つ言えることは、この手段でしか、僕は人と繋がれない。
これまでも、多分これからも。


僕は結局僕の音楽しか奏でられないということだ。
己が不器用であることを呪う。

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