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2012年4月 7日 (土)

Mの系譜

寒暖差の激しい今時分だ。
まだ雪が降ってる地方もあるらしい。

東京に出てきた14年前、W大学の入学式の時、雪が降り、場所によっては雹まで降って、車に孔をあけていることがニュースで報じられていた。

あのとき、何を思っていたのか、もう分からなくなってきている。

いろいろなことがあり、いろいろな人と会い、いろいろな人と別れ、幸せになりたいと思いながら、手に入れたとたんにとっととそれをたたき壊して、退屈になったら猛烈に喧嘩をし、理想と現実の間でゆれ、今いる場所はまだまだアガルタまでほど遠い。


久々にまた人に会った。
長い時間語らうのは何年ぶりだろうか。

僕より9つも歳下でありながら、はじめて出会ったときにその持てる力に痺れた。

カオスの波をくぐり抜けて、久々に会ったその人の表情は、数段大人びていて、強烈に自信に満ちたもだった。


変な言い方だが、”喧嘩のできるやつ”だ。
殴ったら嬉々として殴り返してくるやつが、僕は好きである。

実際の拳の争いというわけではなく、喧嘩のスタイルというか、なんというか、卓球のラリーのように永続的に殴り合えるドM同士、殴られれば殴られるほどテンションのあがるやつと半永久的にやり合っていたいと思う。


なぜすすんでイバラの道ばかりを選んでしまうのか。
それは進化の過程に”試練”がつきものだからだ。

命の強さを、僕ら表現者は自ら危険に身を投じて試している。

弱音を吐き、苦悩し、葛藤し、巡り巡って、気付けば次のステージにいる。

10カウントを待って地面に倒れ込んでりゃ楽なのに、あろう事か3カウントぐらいで立ち上がってファイティングポーズをとる。


今日あった友人はそんなやつだ。

その眼を見つめていると、ワクワクする。
ときに自分を見ているようだった。

無茶ばかりやる。
理解不能。
予測不可能な行動。
とどめは、喧嘩っ早い。


”能書きはいい、拳で語ってくれ”
何の物語だったか、どこかでそんな台詞を口にした登場人物がいた。

大人になって、自分がその言葉を心のどこかで自分に向かって叫んでいる。


僕らは表現者だ。
小細工はいらない。

能書き垂れずに、この身体で語る。


このデッドヒートが、何よりの快楽。
人生がかかる。


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