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2012年4月28日 (土)

from ideas to actions その2 "falling into infinity"

今日は一日雨だった。
暖かくなれば寒くなり、寒いと思うとあっという間に暑くなる。


書きためたCDレヴュー集をまとめ、自分の創作との接点を見つけるコラムシリーズ、今回は2回目。
ポピュラーミュージックの発展における最大の要素がリズムであるととらえるきっかけとなった作品について書いてみようと思う。




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ピンクフロイド、イエス、などなど、多くのレコードジャケットをはじめ、様々なシュールアートワークで人々を魅了したヒプノシスによるジャケットが目を引く、現代プログレッシヴグループの代名詞ドリームシアターの”falling into infinity”。

ドリームシアターファンにとっては迷作に突っ込まれる作品だが、僕は彼らの作品の中で今もって一番の作品だと思っているアルバムだ。

上記したように、僕個人が”これが新しい”と思える要素として、やはりリズムが大きな要因である。

シンプルなエイトビートを解体し変則的に再構築して、さらに変拍子にまで持っていくというアイディアでメロディーまで支配するドリームシアター的創作論が、このアルバムでは実にいいバランスでメロディーとリズムが均衡を保っている。

僕に新しい考えをもたらしたのはそこの部分だ。

歌を言葉だと考えるなら、言葉には本来決まったリズムがない為に周期を作る必要がないわけだから、その考えでいくと”歌には拍が必要ない”といえなくもない。

たとえば短歌に見られるように、三十一文字という決まった制限の中で言葉を編むことを音楽とするなら、そこに拍があり小節が生まれるわけだが、5、7、5、7、7という変則的な拍子がそもそも言葉の美しさを際立たせるという思いによって生まれたものであることを、”falling into~”に含まれる”リlines in the sand”はしっかりと思い出させてくれた。


音楽には必ず呼吸がある。
それは人間の場合、”言葉を発する”際の息継ぎに等しい。
歌を歌わない楽器奏者でもこの呼吸が大切だ。

呼吸のないものは歌にはならず、歌にならないものは音楽にならない。
それはもはや”ノイズ”だ。

変拍子という特殊な意識はいらず、言葉に寄り添うリズムこそ元来音楽に最も必要な要素で、強進行する作り上げられたリズムではなく、呼吸することからリズムをとらえる有機的な感覚が大事なのであり、このアルバムにはその感覚がほんとにたくさん散りばめられている。

cubic starの作品に限らず、その他のバンドや、サポートの仕事をするときも、こういった自由と有機の感覚を持って演奏できるようになったのは、このアルバムの分析によるものかもしれない。

僕は息をすることを覚えた。
それは大きく僕の歌を変化させる。


その3につづく。

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