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2011年12月 9日 (金)

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差し伸べられた手を見る。

僕が助けてほしいと思っていたのに、逆に”ありがとう”と言われる。
それがどれほど価値のある言葉か、胸が苦しくなるほど感動した。

音楽を作り出すことは、やはり特殊技能だ。
これを続けるうえで、何も犠牲にせずにやっていこうなんて、そんな考えはとうに捨ててる。
多分僕の捨てたカードは”真っ当な人生”だったろう。


人に莫迦にされることには慣れた。

芸術は仕事になるのかという質問に対して、僕はいつも”ならない”と答える。
なぜなら、その場合の”仕事”はルーティンであり、嫌なものであり、消費され、替えがきくものであるからだ。
人生をかけるものとしてとらえられず、生計をたてるものとして扱われる。
すなわち資本主義の中核。
貧富の格差を生むもの。

そんなもののために人生はかけられないから、僕のそれは”仕事”ではない。


じゃ、なにか?
文字通り、僕にとって音楽を生み出すことは、僕が”人ととして生きる”道だ。
だから、これをして人と繋がる。

それこそ僕の大義名分。


”己も、また誰かの人生さえも、豊かにする”という点が、集約されるべき場所。

他人には分かるまいと思っていた時期もある。
が、いま差し伸べられている手は、”ありがとう”という言葉ともにだ。

いつも周りが僕を変えてくれていると思う。
僕だけでは変わることはなかったろう。


だから感謝するわけだ。

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