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2011年12月 1日 (木)

solitary

いつかそんな日が来ることがある、と、気持ちの上では、あるいは頭の中ではわかっていた。


僕らは”個人”という一人の人間である以上、出会えば別れが来る。

一時的なものかもしれない、また道の先で再び同じ道を歩くこともあるだろう。
あるいは、ここから先はきれいに二手に分かれてしまって、平行する時系列の中でお互いに生きていくのかもしれない。


過去はもはや手のつけようがなく、未来は一刻一刻姿を変えて、掴みとることはできない。

長く苦楽をともにしたキーボーディストの毛利くんが、cubic starから抜けた。
彼は彼の進むべき道を選び、僕もそれを尊重した。


正直そのダメージは僕ですら自分のことなのに計測できず、ただいるべきところにいるべき人がいないという混乱は、グループの終わりを意味するのではないかと、独り思った。


どれだけのことを彼と一緒に考え、どれだけのものを彼と一緒に作り上げてきたかを考えると、もう何もかもやめてしまって、ただ一人だけで静かにゆっくり消えていきたいと思った。


僕抜きでのcubicのメンバーミーティングがおこなわれ、メンバーは一致団結して僕に続ける意志を伝えてくれた。

新しい演奏者が、テストリハーサルを見事にこなして選び出された。
数々の演奏をこなしてきた、岩島のぞみが加入してくれることとなった。


人が変われば音楽も変わる。
そうでなくてはならない。

過去にとらわれるなら、僕は一切の表現活動をやめなければならない。

翼をもぎ取られて飛べなくなったと、僕は思っている。
今も。
が、飛べないなら、今度は地面を這ってでも進まねばならないと決心した。

僕と毛利くんがともに考えて作ってきたものは”音楽”そのものではなくて、新しい地平に向かおうとする哲学だったはずだ。


仮に今、僕が倒れて動けなくなったとしたら、僕の考えをメンバーの誰かに強力に押し進めてほしいと思うし、それができるのはもうこのメンバーしかいない。
若くて、腕が立って、未来の不安に苦悩しながらも、彼らは戦っていける人間だと、僕は信じている。

先に進んで、僕はもう一度毛利くんと合流したい。

彼が去るのを引き止めるだけの力が今の僕にはなかった。
前任のドラマ−であるしょうごがグループを去るときもそうだ。

僕は同じ過ちを2度犯している。


始めっから、”次”なんてのはない。
何事も一度きりだ。
やり直しはきかない。
変わっていくものだから。

変化の先で、再びあいたい人に会う。

そのための力が欲しい。
他に望むものなどない。

孤独は消えることはないのか。


理想郷など存在しない。
この手で生み出さない限り。


神様、、、。

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コメント

噛み締めた。すごく。
ありがとう。気合い入れる。出し続ける。よろしくね。

投稿: のぞみ | 2011年12月 2日 (金) 03時08分

よろしく、のんたん!
上るならてっぺんまで!

投稿: よしじも | 2011年12月 2日 (金) 10時51分

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