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2011年10月 3日 (月)

shell

9/25(日)。

10月に入ったのにも関わらず、まだ9月のことを記そうとしている。
来年のことを言うと鬼が笑うというが、過去のことをいってもミジンコすら笑わない。


秋らしい一日。
この日のお昼はリハーサルが一本。
体調は連日の疲れで下降気味。


メインは、毎月恒例の、学大イタリアン、オステリア・ジャポネーゼでの演奏。
去年末から深山健太郎さんのトリオの一員としてここで演奏させてもらっている。


料理が一級品であるからたくさんの常連さんがいて、たくさんの人にここで出会えた。

三十路に入ってようやく卵の殻から孵った感じの僕がこの輪の中に入ると、あまりにみんなが素敵な大人で、やっぱり殻付きのカリメロであることを痛感する。


自分自身の意志、表現をプロテクトするために、僕は必死で自分を磨き上げようと努力してきた。
あくまでも”自分のため”だと思ってきた。


ここで演奏し始めてから数ヶ月で、僕は自分の中に誰かのために己を磨こうという思いがあることを自覚した。

ごく自然に受け入れらて、あたたかさと心地よさをこの場所に感じたことに起因するのだと思う。


創作活動というものは戦いの場所であって、必死にもがいて苦しんでその中から狂気の結晶を生み出すことを理想としてきた人間が、よもやこんなあたたかい場所にいることを許されるとは思いもよらなかった。

そんな肩肘張った考えさえ、ここではあたたかく包み込んでくれる。

僕はいつか、そんな自分の殻を脱いで、こういう人たちのようになれるだろうか。
誰かのためにという思いは、もっと自分の本当の気持ちとして、手で触れられるくらいのリアリティーになるだろうか。


でも、いつかきっと、とか思ってみたりする。

オステリアの夜中のビールが染みた。

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