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2011年8月11日 (木)

hand to hand

随分経ってしまった。


7/31(日)。
洗濯をした覚えがないから、あまり天気は良くなかったのだろう。
連日の演奏と塾の講習とで疲れて、半日寝て過ごした。


夜は、月例となっている学大にあるイタリアンレストラン、オステリア・ジャポネーゼでの演奏だった。

この日はお客さんが予約で埋まり、にぎやかだった。
ファーストセットではゲストのボーカルも加わっていい盛り上がりを見せた。

で、休憩の時間。


一番前の席で見ていた女の子がドラムに興味を示した。

コントラバスも珍しいと思うが、なにせ太鼓は単純な作りで、しばけば鳴る。
子どもにとってはとても魅力的なおもちゃに見えるだろう。

しかもごちゃごちゃといっぱい鳴りものがついている僕のセットは、なんだか夢のマシンのような様相。

スティックを渡していすに腰を下ろすと、すっとんすっとんと調子よくやり始めた。
興味というのは、人を驚異的に成長させるものだ。

その子はとても楽しそうに休憩時間中、とことこと太鼓を叩いていた。

セカンドセットはサックスも加わって、賑やかになった。
目の前で見ている女の子の熱い視線を浴びながら、、、。
なんだか気恥ずかしいが、小さなときの思い出はとても大切だと思うから、そんな期待に応えるために熱が入る。

親御さんからドラムのオープンソロの珍しいリクエストまでもらった。
燃える。


演奏後に、すすすっと女子が駆け寄ってきた。
弟も一緒に。

これあげると、手にしていた物を僕の手に置いた。

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小さな金魚の人形。
しかも握るとギンギンと光る。
これにはみんなで”すげーーっ”と大笑い。

お祭りかなにかでとってきたものだろうか。
僕は、周りの大笑いをよそに、心がいっぱいになった。

大人がくれる予定調和のおくりものより、その場で、その手にあるものでなんとか感動を示そうとしてくれる子どもたちの思いの自然さが好きだ。

その行為には一片の曇りもない。
その感動には嘘がない。

僕は別に、分かりやすいパフォーマンスをしたわけでもなく、どちらかというとポピュラーな演奏スタイルとはかけ離れた演奏家だ。

子どもたちはその豊かな想像力で、難しいものを補完して、あっという間に距離をち締めてしまう。
まるでテレパシーのようなコミュニケーションだ。


また見にきてくれるかな。
あの子はドラムをはじめるだろうか。

昔、塾の教え子が高校に入ってしばらくして連絡をくれた。
”先生みたいにドラムをはじめました。”

そんなふうに、意志を持った子たちが、現状を打破する力になっていってほしい。
いつか彼女らと現場をともにすることがあればいいなぁ。

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