« 100の孤独 | トップページ | hallo, Mr.dinosaur. »

2011年7月17日 (日)

crawler

7/15(金)。

猛暑は続く。
自宅から駒沢の駅まで行く間に、すっかりこんがり焼けてしまう。

この日はmaikotobrancoのりゅうたどんとミックス作業をすることになっていた。
まだ太陽がてっぺんまで昇りきっていない時間に動き始めて、小平へ向かった。

お昼は二人でおいしいうどんを食べた。


ミックスは、7/27(水)にやるライブでリリースとなるシングルCDR用のもの。

曲自体は随分前に完成していて、録音もだいぶ前にとったものだけど、地震で機材トラブルに見舞われるなどのごたごたで、すっかりリリースが遅くなってしまった。

3rdアルバムの”grey sky”のときのプログレ色をもっと噛み砕いて、マイコト流の独特のノイズ感とサイケデリアの海がよく混じったネクストステップをしっかり感じさせる曲になっている。

キーボードの位置付けがしっかりしている分、ミックスのバランスが猛烈に難しくて、たった2曲に相当な時間を費やした。

とはいえ、DIYの面白さはやっぱりなんといってもこういうところで、僕もりゅうたどんも”作る”ということからすべてを学び、次の”作る”に繋がる思考をこの作業でやっている訳だ。

0からたった1を生み出す作業と思うかもしれないが、そこまでにいろんなアイディアを積み重ねる必要がある。
本来、創作活動には一片の無駄もないと僕は思っている。あるいは、すべてが無駄か暇つぶしか。


演奏は身体性によるものだから、動きを磨くことに重点が置かれる。
結果、哲学や思想が失われることも多い。
これは批判ではないが、フリーフォームな演奏には時折身体性しか見出されず、思考が停止した状態と同レベルの状況に陥ってしまうパフォーマンスも昨今よく見る。

僕もお師匠に言われたし、また僕自身も自分の教え子に同じことを言ったけど、”考えることを止めてはいけない”、これに尽きる。

編集作業はいってしまえば、演奏という身体性と、創作という創造性を結ぶ、音楽を芸術に生まれ変わらせるプロセスにおける最大のキーポイント。
僕はそう考える。

というわけで、コーヒーをちびちびやって、冷たいアイスキャンディーを頬張りながら、ああでもないこうでもないと音をいじくり倒したのだった。

この日の夜、実はもう一件予定を入れていた。
赤坂某所で、いつもお世話になっているピアニストの石田みどりさんのセッションに加わる予定だったのだ。

ミックスですっかりくたくたになって、電車で久々にガン寝、、、。
滅多にしないような眠り方をしていた。


降りた駅から走って現場に駆けつけて、なんとかスタートに間に合った。

場所が場所なだけに、おそらく僕が最年少だったように思う。
お集りの方々はしゃんとしたスーツのおじさま、ドレス着の淑女、、、。

奈良美智さんのデザインのポップなTシャツに、ビリビリに穴のあいた灰色のジーンズの僕は、完全に敵地に乗り込んだ異教徒のよう、、、。

マスターの冷たい視線を感じながら、おそるおそるお店のなかへ。
そこでみどりさんに助けられました、、、。
目で殺されるかと思った、、、、。


ホストバンドの太鼓屋が不在ということで、へろへろの僕は休む間もなくバンドスタンドに入り、あとはノンストップスウィングと相成り、、、。


初めてお手合わせしたベースのおじさまも、すごくあたたかいおっちゃんでよかった。
正直、そこまで得意ではないオールドスタイルのジャズがほとんどだったので、相性が悪くなければいいなぁと思っていたけども、みどりさんをはじめ、みんながあたたかく声をかけてくれて、とりあえず一安心。

セッションにお客さんが加わるとより一層気を遣う感じで、なんとかオールドスタイルの引き出しを引っ張りながら、できるだけ分かりやすくソロを組み立てたり、吹きやすいように、歌いやすいようにと適度なプッシュを加えたり。

なんとか場が盛り上がるのに役に立って、この日は終了。


スタイルを演奏するのはとにかく大変なことだ。
ほとんどが知らない曲で、また、フィールなんかも”あのレコードのあの感じ”ってなもんだから、世代が違う暗黙の了解という奴がなっかなか難しい。

が、作家として、そういうのを生で触れることはとても有益なことだし、何より日頃話すことはほとんどないと思われる世代の人たちと気軽におしゃべりできることは、僕に新たなイマジネーションを与えてくれた。


疲れすぎててどうやって帰ったかをはっきり覚えておらず、気がついたら布団の上に倒れていたという、そんな日だった。


|

« 100の孤独 | トップページ | hallo, Mr.dinosaur. »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/482886/40850650

この記事へのトラックバック一覧です: crawler:

« 100の孤独 | トップページ | hallo, Mr.dinosaur. »