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2011年5月15日 (日)

let's celebrate!

5/14。
降り続いた雨は嘘のようにあがった。
青い空に、気持ちいい風。


W大学時代のサークルの先輩であり、大切な友人でもあるNさんの結婚式に出席した。
友人の式に参列するのは2度目だ。


今までに何人もの友人から招待をもらったが、ほぼ断ってきた。
披露宴というのが、僕はとにかく苦手なのだ。

人と人とが結ばれるのは幸せなことだ。
まして、それが仲のいい友人なら、まるで自分のことのように喜ばしいことに思える。


が、とにかく、式場のあの雰囲気が好きになれない。
特に料理にも興味が無いし、お約束のような催し物もげんなりするばかり。


音楽を中心に考えて生活してきたから、周囲の結婚ラッシュのときなんかは、正直、ご祝儀なんて払ってる場合じゃないくらい自分の生活でいっぱいいっぱいだった。


Nさんは、きっとそんな僕の性格や生活のこともよく知っていたのじゃないか。
式の出席のお誘いより先に、二次会で演奏をしてほしいとの依頼がきた。

式場での演奏の仕事は幾度かやったことはあるけれど、今回は僕の大切な友人の良き日のためのパーティーだ。
入っていた仕事をキャンセルして、依頼を受けた。
まだ僕がパンクやヘビーメタルなんかばかりをやっていた学生時代に、Nさんと初めてコピーバンドを組んでコピーした、スカパンクの名曲を演奏することになった。


奥さんがクリスチャンだということもあって、大きな教会で式は行われた。
披露宴はない。

静寂とパイプオルガン。

学生時代に一緒に飲んで、女の子の話に花が咲いたときのことを思い出した。
そんな過去と、教会で誓いの言葉を口にしてるNさんの今とのギャップが不謹慎にも可笑しくて笑いそうになり、でも一方では、彼の新しいこれからの人生を思い、涙が出そうにもなった。


と、書くと、いかにも感動の結婚式といった感じだが、スカパンクバンドのホーン隊と固まって座っていた僕には、8割ぐらいがおもしろエピソードとなる式だった、、、かも知れない。

神様、ごめんなさい。
次生まれかわるときは、僕は苔だろう、、、。

二次会の場所は、渋谷のジャズレストラン、JZ brat。
jazzに携わる僕にとっては、馴染みのある場所。

こんなところでまさか、スカパンクの演奏をするなんて思ってもみなかったが、なんせ下品なことは嫌いではないので、にやにやしながら18インチのグレッチのジャズキットをばきばきとしばくことになった。

新郎のNさんも加えて、一曲。
演奏しながら、まだろくに演奏もできなかった学生時代を思い出していた。

へたっぴで、何の技術も知識もないあの頃、Nさん達とコピーバンドをやりながら、どうやればかっこ良く演奏できるかをいろいろ話したり研究したりして、一生懸命練習したことを思い出す。

そこは紛れもなく僕の演奏活動の原点なのだ。
彼らがいなかったら、彼らに会わなかったら、僕の音楽家への道は開けなかっただろう。
よしんば、今みたいに音楽を仕事にすることができても、それによって発生する苦しみや孤独に、絶対に僕は耐えられなかっただろう。


三次会の席で、”ギャラは出ないどころか、リハーサル代もでないのによく参加してくれたね”と言われたが、僕の思いはそこにはない。

僕はあの学生のときから変わっていない。
彼らと演奏がしたい。
ただそれだけだった。

やるかやらないかを迷う理由はなかった。
一緒に演奏するとき、心が帰る場所は、彼らと一生懸命練習した学生の頃。


この先、僕はどこまで自分の力を伸ばしていけるか分からないけれど、どうなっても、彼らとはずっと演奏していきたいと思う。
三次会に駆けつけた新郎のNさんともそういう話をした。


なによりも、おめでとうと言いたい。
そして、そんな良き日に一緒に演奏させてくれてありがとう。

末永く、幸せでいてほしいものだ。

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