« song for us | トップページ | 梯子ノ上に積もる雪 »

2011年2月11日 (金)

see you.

言葉があっても、それは分かりあうツールにはならず、激突し、憎しみあったりする。

逆に、言葉がなくても不思議と互いのことが分かったり、信頼できたりする。
それは人同士でなくてもあり得る。

Dsc01151


今日、2/10の11時前、僕んちの次男坊役、愛犬のエリクソンが空に旅立った。
散歩に行けば、その図体のでかさに反した異常なほどの愛想の良さで人に愛され、家に帰って来る頃にはもはやえさなどいらないほどの貰い物を毎日のようにもらう、最強のモテ男だった。

で、家に帰ってくりゃ、散歩とは一変してイタズラばっかり。
僕のお気に入りのTシャツを引きちぎり、勉強道具を引きちぎり、網戸を突き破り、小屋を破壊し、、。

とにかく人が好きで、呼ばれるとすぐ駆けていく。番犬には絶対に向かない。

あるとき、うちのばあちゃんが遠くから名前を呼んだら、猛然とばあちゃんの方にダッシュ、、、。
そのまま止まれず、勢いでばあちゃんを数メートル突き飛ばし、ばあちゃんを破壊。
腰を骨折して救急車で運ばれる大惨事を引き起こした。

今だから笑えるが、家族一同は衝突した瞬間に”ばあちゃんが死ぬ!”と思ったようだ。
お花畑が見えたらしい、、、。


あんまりイタズラばっかりだから、ときどき喧嘩をした。

僕が高校3年生のときに奴はやってきた。
小さなみかんの箱に入って、毛布にくるまれてはいたが、とにかく好奇心旺盛ですぐに這い出てくる。
階段を登って下りれなくなってちびる。
などなど。

浪人時代、僕がナーバスになっていると、音もなくよってきてじーっと僕を見る。
ちょこんと座って気でも遣ってくれてたのか。
で、僕が元気だと分かると、履物をかたっぽくわえてイタズラ開始なわけだ。


奴と暮らしたのは、その2年。
僕は東京に出てきてしまったから、その後は帰省時にちょくちょく会うのだけど、よく覚えてるもんで、飛びかかられてはシャツを毎回ダメにした。

15年の奴の人生のうち、密に過ごしたのはほんの少しだけだったと思うと、もっと近くにいたかったなと思った。

家族なのだ。
もうどうしようもなく悲しい。


こういう話を聞いた。
ペットってのは、人間に愛されることで徳を積むそうだ。
徳を積めば人として生まれかわる。

人を哀しませれば業となり、延々と畜生道を歩み続けるらしい。


ならば、僕は奴がいなくなったことを哀しんではいけない。

得意の愛嬌でモテてモテて困っちゃうこの伊達男の旅立ちを笑顔で見送ろうと思う。

またいつか、どこかで会おう、エリクソン。
そんときはまた家族になれるといいな。

|

« song for us | トップページ | 梯子ノ上に積もる雪 »

普段」カテゴリの記事

コメント

最近、涙腺が弱いんだよなぁ!!


イタズラ大好き人間が、きっと君のそばに現れる時がくる!!

そいつは、モテ男さ!!

投稿: ミックン | 2011年2月11日 (金) 08時37分

みっくんさん、コメントありがとございます。
彼らの命のサイクルは僕らのそれよりずっと短いけど、でも毎日がほんとに全力で、とてもいきいきとしたもののように思いました。

まためぐってくるかもしれないサイクルをゆっくり待っていようと思います。

投稿: よしじま | 2011年2月12日 (土) 00時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/482886/38820307

この記事へのトラックバック一覧です: see you.:

« song for us | トップページ | 梯子ノ上に積もる雪 »