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2011年2月28日 (月)

僕とご飯と音楽と。前編 

2/27、長い長い一日だった。
朝からよく晴れて、気温的にも眠気を誘う、そんなゆるいお日柄。

この日は2本の演奏が入っていた。

まずは、駒沢にある、僕がよくご飯を食べにいくお店”カフェFUNRUN”でお昼から演奏。

メンバーはアルバム”hello darkness, my old friend”を出したばかり、今が旬のギターボーカル、小川晃一!
cubic starで一緒に演奏してる”たくぼん”こと、ギターの田窪一盛。
いろんなバンドでしょっちゅう一緒に演奏している”すなやまん”こと、ウッドベースの砂山けい。
太鼓は僕。


地域の人たちが集まるいいお店で、わりと年配の方々も演奏を見に来るということを聞いていたので、セットリストに懐かしの洋楽のアレンジものを加えた。

最近カバーはとんとやってなかったし、昔よく聞いた曲でも意外と細部は曖昧だったり、、、。
と、言うわけで、ビートルズのノルウェーの森、サイモン&ガーファンクルのスカボロフェア、キャロルキングのyou've got a friendを中心に本番前の最終リハーサルを自宅のスタジオでやってから出陣となった。


ここのところずいぶんと予定が詰まっちゃって、このライブの開始時間を間違えてインフォしていたらしく、よく見に来てくれる大事な友達が随分早くに到着しちまうというアクシデントが、、、。

ほんっっっっっっとすいません、、、。
ああ、もう、いっそコケとかになりたい、、、orz


ドタバタ太鼓を運んでると、ご飯を食べにお客さんがやってきた。
気軽に見られるライブってことで、見ていってくれることに。


セッティングを済ませて、ちょいと休憩。
外で一服しながらお客さんとおしゃべり。


じいちゃんやばあちゃん、若い人たち、いろんな年齢層が混じってて、気分は発表会、、!?

昔、敬老の日の出し物で、僕が悪夢のようなリコーダーの演奏をしたことを思い出した。

くそへたなリコーダーを、、、。
じいちゃんばあちゃんって、小さい子供が笛とか吹くと普通喜んでくれるもんじゃないですか!?

その”孫はかわいいパワー”みたいなのを押し流して、僕の笛の音が公民館に響き渡ったあの悪夢っ!
”ひどいっ!”みたいな、、、”ほんとにへたくそやのう”的なっ、、、。

、、、がーーーーん。


そんな悪夢を思い出しつつ、演奏開始。

やっぱりスタンダードはスタンダードとしてみんなの心に何らかの記憶と一緒にあるんだなぁ。
小川くんのオリジナルと交互に演奏すると、いい具合に混じったようで、後でお客さんに”全部オリジナルみたいに聴こえた”と言ってもらった。

カバーする曲にもよるけど、やっぱりやるからには自分たちの手元に寄せる作業は必要で、例えば、どうすれば小川君の声に合うかとか、たくぼんのギターが、すなやまんのベースがどうすれば映えるかとか、そういうことを考えることが大事なんだと思う。

そこから見えてくる自分たちの得意技があったり、自分たちでは思いもよらなかった誰かの得意技を盗むきっかけになったりすることを楽しむのが僕ら表現者の醍醐味だと思う。


目の前で見てくれてたばあちゃん、英語の曲が多かったのにほんとに楽しかったと一言。
言葉と時間を超える表現の強さはここにある。

そこには時代を軽々と超える創造者の哲学も一緒に。

ライブの最後に、FUNRUNのマスター、えちごさんがギターを片手に懐かしい洋楽を歌った。

僕は音楽を長く勉強してきたけど、そんなものは実際のところ大して役に立たない。

どんなに難しい曲をやれることより、えちごのおっちゃんが歌った歌に、人が演奏をする意味が、聴く意味があるように思えた。

たくさんの人においしい料理を作り続けるえちごさんの手は、ギターを持った瞬間に音楽家の手に変わった。
いらっしゃいませといういつもの声は、唄うたいの声に。

僕の感じたいものはここにあった。
すぐ身近で、いつも僕に大盛りのご飯を作ってくれるおっちゃんの手から音楽が流れる、そんな瞬間。


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