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2011年2月27日 (日)

地図はいらない。

土曜の朝は塾の講師をしている。
マンツーマンだ。

僕の生徒は学習障害持ち。

”障害”という紛らわしい名前がついているけども、僕としては、インプットの仕方が他の多くの人と違うというぐらいにしか思えない。


僕は、前にも言ったかもしれないけど、地図が読めない。
どんなに勉強しても、どんなに訓練を積んでも、地図が読めない。
意地になって長いこと地図を見ていると冷や汗が出てくる。

これも言ってしまえば学習障害の一つだろう。
何度見ても読めない。

だから、新しい場所に行くときには集合予定時刻よりもずいぶん前に着くようにしている。
これなら迷ってもそのうち着くだろうって考えだ。

ま、おかげで、少しばかり人生に余裕を持った気分になるが、実のところ、結局集合場所に着くのはギリギリになる、、、、。


今となっては僕のはこれぐらいゆるいもんでいいけど、小学生の生徒にとっては毎日の学校の授業についていけないわけだからやっぱり辛いだろう。

その子が僕と始めてあったとき、全く口をきかずに黙ってたもんだったけど、今は冗談まじりによくおしゃべりをする。

冗談というのは、コミュニケーションにおいては高度な位置づけなのだ。
冗談で成り立つ会話がいかに高度な会話かということを僕はよく知っている。

僕も小さい頃、やっぱりどれだけやってもなかなか出来なかったので辛かった。
周りのみんながわかっているのに自分だけがいつまでたっても理解できない。
で、馬鹿にされるのがいやで人としゃべるのが嫌になったりしてたもんだ。

もしその頃の僕が今の自分に会っていたら、人生は大きく違うものになっていただろう。


多分、僕は人一倍努力したんだと思う。

あるときを境に、自分なりの特殊なインプットの仕方に気がついた。
浪人の頃だったけど、今もそのやり方を実践している。


生徒とおしゃべりをしながら、その子の思考回路をひも解いていく。
何気ない会話にその子特有のインプットの方法が見え隠れする。
どんなことに興味があるのか、どういうことを強く覚えているか。

出来るだけたくさんの発問をして、それに対する答え方をこっそりメモしたりする。
地道な作業だ。


僕は今までにそういう”学習障害”と呼ばれる子たちを何人も見てきた。
たしかに周囲に比べてインプットのスピードが遅い。
でもそれは、インプットの方法が他と違うからだ。

その子にだけ合う方法を見つけてやればいい。


僕の経験は多分彼らを救うことが出来る手段になりうる。

本質がたとえ孤独であったとしても、ちょっとでもその孤独が緩和できるのなら、僕はそのために動きたいと思う。


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