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2011年2月

2011年2月28日 (月)

僕とご飯と音楽と。前編 

2/27、長い長い一日だった。
朝からよく晴れて、気温的にも眠気を誘う、そんなゆるいお日柄。

この日は2本の演奏が入っていた。

まずは、駒沢にある、僕がよくご飯を食べにいくお店”カフェFUNRUN”でお昼から演奏。

メンバーはアルバム”hello darkness, my old friend”を出したばかり、今が旬のギターボーカル、小川晃一!
cubic starで一緒に演奏してる”たくぼん”こと、ギターの田窪一盛。
いろんなバンドでしょっちゅう一緒に演奏している”すなやまん”こと、ウッドベースの砂山けい。
太鼓は僕。


地域の人たちが集まるいいお店で、わりと年配の方々も演奏を見に来るということを聞いていたので、セットリストに懐かしの洋楽のアレンジものを加えた。

最近カバーはとんとやってなかったし、昔よく聞いた曲でも意外と細部は曖昧だったり、、、。
と、言うわけで、ビートルズのノルウェーの森、サイモン&ガーファンクルのスカボロフェア、キャロルキングのyou've got a friendを中心に本番前の最終リハーサルを自宅のスタジオでやってから出陣となった。


ここのところずいぶんと予定が詰まっちゃって、このライブの開始時間を間違えてインフォしていたらしく、よく見に来てくれる大事な友達が随分早くに到着しちまうというアクシデントが、、、。

ほんっっっっっっとすいません、、、。
ああ、もう、いっそコケとかになりたい、、、orz


ドタバタ太鼓を運んでると、ご飯を食べにお客さんがやってきた。
気軽に見られるライブってことで、見ていってくれることに。


セッティングを済ませて、ちょいと休憩。
外で一服しながらお客さんとおしゃべり。


じいちゃんやばあちゃん、若い人たち、いろんな年齢層が混じってて、気分は発表会、、!?

昔、敬老の日の出し物で、僕が悪夢のようなリコーダーの演奏をしたことを思い出した。

くそへたなリコーダーを、、、。
じいちゃんばあちゃんって、小さい子供が笛とか吹くと普通喜んでくれるもんじゃないですか!?

その”孫はかわいいパワー”みたいなのを押し流して、僕の笛の音が公民館に響き渡ったあの悪夢っ!
”ひどいっ!”みたいな、、、”ほんとにへたくそやのう”的なっ、、、。

、、、がーーーーん。


そんな悪夢を思い出しつつ、演奏開始。

やっぱりスタンダードはスタンダードとしてみんなの心に何らかの記憶と一緒にあるんだなぁ。
小川くんのオリジナルと交互に演奏すると、いい具合に混じったようで、後でお客さんに”全部オリジナルみたいに聴こえた”と言ってもらった。

カバーする曲にもよるけど、やっぱりやるからには自分たちの手元に寄せる作業は必要で、例えば、どうすれば小川君の声に合うかとか、たくぼんのギターが、すなやまんのベースがどうすれば映えるかとか、そういうことを考えることが大事なんだと思う。

そこから見えてくる自分たちの得意技があったり、自分たちでは思いもよらなかった誰かの得意技を盗むきっかけになったりすることを楽しむのが僕ら表現者の醍醐味だと思う。


目の前で見てくれてたばあちゃん、英語の曲が多かったのにほんとに楽しかったと一言。
言葉と時間を超える表現の強さはここにある。

そこには時代を軽々と超える創造者の哲学も一緒に。

ライブの最後に、FUNRUNのマスター、えちごさんがギターを片手に懐かしい洋楽を歌った。

僕は音楽を長く勉強してきたけど、そんなものは実際のところ大して役に立たない。

どんなに難しい曲をやれることより、えちごのおっちゃんが歌った歌に、人が演奏をする意味が、聴く意味があるように思えた。

たくさんの人においしい料理を作り続けるえちごさんの手は、ギターを持った瞬間に音楽家の手に変わった。
いらっしゃいませといういつもの声は、唄うたいの声に。

僕の感じたいものはここにあった。
すぐ身近で、いつも僕に大盛りのご飯を作ってくれるおっちゃんの手から音楽が流れる、そんな瞬間。


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2011年2月27日 (日)

地図はいらない。

土曜の朝は塾の講師をしている。
マンツーマンだ。

僕の生徒は学習障害持ち。

”障害”という紛らわしい名前がついているけども、僕としては、インプットの仕方が他の多くの人と違うというぐらいにしか思えない。


僕は、前にも言ったかもしれないけど、地図が読めない。
どんなに勉強しても、どんなに訓練を積んでも、地図が読めない。
意地になって長いこと地図を見ていると冷や汗が出てくる。

これも言ってしまえば学習障害の一つだろう。
何度見ても読めない。

だから、新しい場所に行くときには集合予定時刻よりもずいぶん前に着くようにしている。
これなら迷ってもそのうち着くだろうって考えだ。

ま、おかげで、少しばかり人生に余裕を持った気分になるが、実のところ、結局集合場所に着くのはギリギリになる、、、、。


今となっては僕のはこれぐらいゆるいもんでいいけど、小学生の生徒にとっては毎日の学校の授業についていけないわけだからやっぱり辛いだろう。

その子が僕と始めてあったとき、全く口をきかずに黙ってたもんだったけど、今は冗談まじりによくおしゃべりをする。

冗談というのは、コミュニケーションにおいては高度な位置づけなのだ。
冗談で成り立つ会話がいかに高度な会話かということを僕はよく知っている。

僕も小さい頃、やっぱりどれだけやってもなかなか出来なかったので辛かった。
周りのみんながわかっているのに自分だけがいつまでたっても理解できない。
で、馬鹿にされるのがいやで人としゃべるのが嫌になったりしてたもんだ。

もしその頃の僕が今の自分に会っていたら、人生は大きく違うものになっていただろう。


多分、僕は人一倍努力したんだと思う。

あるときを境に、自分なりの特殊なインプットの仕方に気がついた。
浪人の頃だったけど、今もそのやり方を実践している。


生徒とおしゃべりをしながら、その子の思考回路をひも解いていく。
何気ない会話にその子特有のインプットの方法が見え隠れする。
どんなことに興味があるのか、どういうことを強く覚えているか。

出来るだけたくさんの発問をして、それに対する答え方をこっそりメモしたりする。
地道な作業だ。


僕は今までにそういう”学習障害”と呼ばれる子たちを何人も見てきた。
たしかに周囲に比べてインプットのスピードが遅い。
でもそれは、インプットの方法が他と違うからだ。

その子にだけ合う方法を見つけてやればいい。


僕の経験は多分彼らを救うことが出来る手段になりうる。

本質がたとえ孤独であったとしても、ちょっとでもその孤独が緩和できるのなら、僕はそのために動きたいと思う。


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2011年2月24日 (木)

two in one

一日に2つの演奏をするのは、そう滅多にない。
そんな滅多にないことが2週連続である。

2/27(日)昼
小川晃一カルテット
@駒沢大学 カフェfun run
スタートは13時ぐらい〜。


2/27(日)夜
深山健太郎trio
@学芸大学Osteria Giapponese(オステリア ジャポネーゼ)
お店は19時からやってます。


この2/27(日)は、どちらもご飯の美味しいご飯屋さん。
なもんだから、どちらもフリーチャージ。
好きなだけ飲んで食べてすればいいということなのです。

お昼はギター・ボーカルの小川くんを中心にしたカルテット編成で、キャロルキングやビートルズなどの懐かしの洋楽アレンジを演奏。

夜は、僕の大好きなベースの深山健太郎さんのリーダートリオで、キュートでセクシーなピアノの石田みどりさんと、山猿の僕の3人でスタンダードジャズ。


2本ともとても楽しみだ。
何が楽しみって、あっと驚くようなハプニングが絶対おこると分かっていることがとにかく楽しみ!

ご飯屋さんなのに結局熱い演奏になっちゃうところなんか、もう、、ね、、、。


3/6(日)
梯子ノ上デ vs 柳田健一
@池ノ上bar ruina

さて、この3/6(日)、どういうわけか一晩で2つの演奏を掛け持つことになっちまって、、。
ruinaのマスター、けんさんがほとんどイタズラ半分で僕をこき使おうという無茶な企画。

もし、万が一、よしじまの太鼓を見まくりたいという奇特なお方がおりましたら、是非3/6は見に来てもらえればと思います。
もう、恥部の数々、2セット、90分にわたって全て見せます、、、。

あ、もちろん"梯子ノ上デ"も、柳田さんも、どちらもものすごくいい歌が聴けます。

好きな人たちと一日中一緒にいられることはとても幸せなことだ。

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2011年2月23日 (水)

news

傍観者でいればいようとするほど、僕らは世界で起こっているできごとに対して鈍くなって、最後には言葉をなくす。

流れる血が箱庭で起こっているかのごとき架空のできごとのように思えてくる。

でも、銃を持つ手はおもちゃの兵隊のものではない。


狂気に正義があるのかどうかは知らないが、見知らぬ誰かに対して引き金を引く映像がテレビで流れたときにいつも思うことがある。

どんなものであれ、人は信じたもののために命を張れる生き物だということ。


市民は自由のために戦う、独裁者は地位と権力のため、あの人は家族のため、この人は誇りのため、あそこにいる人は宗教のためか。

生皮を剥がれても神に祈り続けた兵士。
銃口を突きつけられても最後まで写真を撮り続けたカメラマン。
愛する人のために仲間を売ったスパイ。
音楽を武器に、狂気を止めようとしたシンガーソングライター。


それぞれの正義が交錯して世の中が出来ている。

僕らは、知らない誰かのために怒るだけの意識があるだろうか?
場に飲まれることに慣れて、つい"仕方ない"なんて言葉を口にしていないだろうか。


何も出来ない人などこの世には一人として存在しないのだ。
年齢も文化も関係ない。


形骸化した上下関係に何の意味があるのか。

僕らは常に自分以外の人から学ばねばならず、いくつになっても安心することなどないはずだ。
分からないまま、知らないふりのまま生きていくことは許されない。


大きな世界の話から、身近なことまで、全ては繋がっている。

そう、自分が無知であることが、地球の裏側で誰かを殺すことに繋がっていると僕は思っている。

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2011年2月22日 (火)

しばしご歓談。

2/22
とある企業の立食パーティーのBGMの仕事を、僕、もーりー、すなやまんのthat trioでやった。

場所は青山ダイヤモンドホール。
広くて天井も高いし、きれいなところだった。


以前に数回、結婚式の披露宴なんかでBGMのお仕事をしたことがあったけど、演奏屋ってなんだか扱いが酷くて、楽器の運搬なんかしてるとよく邪魔者扱い的な目で見られる。

しかーし、ダイヤモンドホールのスタッフさん、みんなとても親切丁寧でした。
どの人も明るいさわやかな挨拶。
搬入口の通路に置いてあったいろんなものを横によけてくれて、すぐに台車も出してくれて、なんていうか、もう、”こんな素敵な扱い方されるの初めてっっ!(毛利くん談)”


広いホールは音を出すととても気持ちよくてリラックスして演奏できた。


明るめのバラードやミディアムテンポのスウィングに加え、bjorkの"who is it"等のアレンジものも交えたファーストセットは無事終了。

ステージの方をちょくちょく気にして見てくれていたおじさんと、休憩中にお喋り。
学生の頃にドラムを始めたとのことで、演奏法やシンバルの話で大いに盛り上がった。

僕の使っていたシンバルにとても興味を示してくれて、それはそれはマニアックな話で盛り上がり、、、。
まさかこんなところでシンバルの話をするなんて。

あとから聞いたのだけど、そんなフレンドリーに話してくれたおじさんは某アパレル会社の社長さんだった、、、。
びっくり!!

他にもいろんな人と話したけど、どの人も会社の重役さんで、”若いときは自分も音楽で食べようと思ってた”とか、思わぬ反応がたくさん返ってきて、だんだんBGMでは済まなくなっていくプレッシャーが、、、。


セカンドセット。
一発どかんとお願いとの要望が出たのでファストテンポのスウィングを1曲。
ファーストセットのときと違って、たくさんの人が手を止めて、こちらを凝視。

ドラムソロなんか挟んで、もうBGMというよりはライブ。
大きな拍手。
演奏屋、冥利に尽きる、、。


演奏後も温かいおもてなしと感謝の言葉に包まれて、のんびり車を走らせて家に帰ってきた。


ほんとにいい演奏をすると、別に何をしなくてもみんなが振り向いてくれる。
僕らは特に見られるつもりでやったわけでもなく、ほんとにBGMに徹したつもりだった。

それでも、それを見る人がいてくれて、声をかけてくれる人がいてくれて、自然と演奏も熱くなっていくのを感じると、これこそ自然なことなんだろうと思える。

うん、今日もいい人たちに出会えてほんとにハッピーだった。
胃腸炎じゃなきゃ、僕もおいしいごはんをたくさん頬張ってただろうに、、、。

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2011年2月20日 (日)

毎日の思い

2/20。
もう2月もあと一週間。

三寒四温の気候が春の匂いを感じさせておるわ。


さて、朝が早かった。
結局前日に気絶するように寝てしもうてアレンジの譜面は書けなかったので、朝6時に起きてせっせと譜面をこしらえた。

自分の曲じゃない物はほんとに難しいと改めて痛感した。
出来上がったイメージに押し流されてしまう。


でもその理由は簡単だ。
自分がその曲のことを実はよく分析できていないからだ。

中途半端に聞いて中途半端に頭に入れたつもりになると、結局頼りにするのは”元あった”形なのだ。

アレンジでアイディアを出すときは、絶対にイメージを一度解体して再構築することが必要だ。

つまり、”考えること”だ。

音楽といわず、芸術といわず、それは日常においても必要で、”こうでなきゃいけない”とか”こうであるはずだ”という凝り固まった考えが想像を阻害する。

身の回りに転がっているものは飽くまでも素材で、自分のフィルターを通して初めてその存在の輪郭が見えてくる。


なんでも便利になった今の世の中、僕らは考えることを放棄することが多くなってやしないか?

最近常々そう思う。


分かり易さというのは個人差もあるし、酷く抽象的な物差しだ。
ほんとにそれが好きだとか、それを知ってるという人なら、感覚が潜在意識として存在する以上、アンテナが自動受信する。
さらにその先を手に入れようとすれば、人は好奇心を潜在意識の中から呼び起こす。

”易い”ということが実はどれほど人の感覚を麻痺させているのかに気付かないうちに、人はその毒で全身の自由を奪われているんじゃないかと思う。


どんな巡り合わせか、立て続けにカバーをやることがここ最近多い。
人様の曲に手を出すときに、その曲の意思がつるんと入ってくるような錯覚を覚えるときがある。

この曲のかっこいいところはここだと、曲自身が教えてくれてるように。


朝は小川くん(小川晃一)と、cubic starのギターのたくぼん、ウッドベースのすなやまん、それに僕という編成で、キャロルキングの"you've got a friend"、ビートルズの"ノルウェーの森"、サイモン&ガーファンクルの”スカボロフェア”のカバーを練習。

2/27に近所のカフェで演奏するためだ。

自分の領域に曲を持ってくるまでにそれ相応の時間がかかるが、手元に寄せられた瞬間に意識がクロスオーバーする感じ。
僕らはその時間をものすごく楽しんだ。


お昼を食べて、cubic starのリハーサル。

4月の末日の新宿での演奏に向けたリハーサル。

前回の練習ではマイケルジャクソンの"スリラー"をやったのだけど、今日はその詰め。
パーカッショニストの松本ちはやも加わっての練習。
贅肉をそぎ落としたり、ソロの方向性を絞ったりと、ようやく完成が見えてきた。

さらにもう1曲。
ELO(エレクトリック ライト オーケストラ)の”トワイライト”のカバーに入る。

これも原曲のインパクトがとても強い曲だ。
エイトビートからぬけ出すために8分の6のアフロビートを引っ張りだした。

プログレッシヴな曲において、まず大事なのは、複雑なパーツの展開を結びつける理解力とイメージ力。

次の展開をよく理解して初めてそれぞれのパーツが生きてくる。
強靭なグルーヴは集中力が生み出す。
集中力はすなわち体力だ。
曲を展開させるにはこの集中力が必要なのだ。

繰り返しに飽きない集中力。
これが強靭なグルーヴの正体。

アフリカやキューバの音楽に見られる、延々と続くグルーヴが僕は好きだ。


辛抱強く同じ箇所を何回も練習した。

バンドの練習は潜水訓練に等しい。
誰かが息が持たなくなって水から頭を出したら、その時点でグルーヴは崩壊する。


僕はcubic starを強靭なバンドに仕上げたい。
集中力とイメージ力は日常の生活から得られるものだと僕は思っている。


うん、でも、自分を含め、みんな随分成長したな。
やれることが増えるのはいいことだ。

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土曜日のもじゃもじゃ。

2/19、久々に講師の仕事がなく、朝ゆっくりしよう、、、ってことにはならない。

採譜の作業が山積みで、しかももうこの日の午前中にしか時間なし。

はい、待ったなし。
しかも採譜だけならともかく、アレンジをくわえなきゃいけない。
起きてからずっと頭を抱えっ放し。

あっという間に昼だ。

昼からは超特急。
過ぎ行く時間の速いこと速いこと。


まずは、22日にやる青山ダイヤモンドホールでの企業パーティーのBGMのリハーサル。

アレンジものもどうにか間に合って、あとはスタンダード。
おいしく飲み食いできるように、ゆるい演奏が出来るといいなぁ。


休む間もなく、そのままmaikotobrancoのリハーサルに突入。
レコ−ディングをするために、新曲3曲をさらっと練習。

先週ドラム録りがうまくいったので、今回はキーボードを録った。
予想通りのモーリー大苦戦。
へんてこりんな難しいフレーズをずっと弾いてる。

よくもまぁ、こんなの弾くわなっ、て思いながら、僕は連日の酷い疲労に包まれてソファーで落ちておりました。

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きゃー、もののけーーーっ!
うん、むかつく変顔はぼやけてるぐらいが丁度よしっっ(笑)!


レコーディングは一時間押してようやく終わり、みんなが帰ったあと、三軒茶屋に行った。
柳田健一さんに会うためだ。
へとへとに疲れた体で、超鈍足歩行しながら三茶へ。

最近一緒によく話し、よく飲む柳田さんが、この日もお友達を紹介してくれた。
詞も書くし、写真も撮るし、靴下も作る、たいした人だ。

新しい人との出会いはいつも楽しい。
僕自身もその世界を広げられる。


わずか数杯で見事に酔っ払いの出来上がり。
波打つ地面をヨロヨロ歩いて帰ってきた。

で、お風呂あがったら顔以外全身にじんましん、、、。

一瞬お花畑を見た。


ま、でもストレスのない楽しい一日だったので、疲れてもよしっと。

持病のこともありますから、早死にしないように、注意します、、、。
ふぅぅぅ、、、。

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2011年2月18日 (金)

クマバチの飛行

2/17、今週2度目の新所沢上陸。

僕はなんだかんだで新所沢が好きらしい。
なんか、こう、しっくり来る。

無理しないっていうか、死なない程度になんでもあるっていうか。


white roomのヴォーカル録りをしてきた。

前回同様、細かい確認を迅速に行うことで、ほんとに掛けたいところに時間が掛けられるようになる。
メインボーカルとコーラスの関係は、ギターや鍵盤でちょっと確かめただけでも十分に意識を変えられる。

彼ら自身もお互いにお互いをチェックしあえるようになってきていた。

録音の面白みはそういうところのような気がするし、これを繰り返すことで個々人でも自分の弱点を洗い出せるから、ステップアップも速くなる。


どんなに楽しいことでも忍耐は必要だ。
逆に、どんなに辛いことでも、信頼と敬意が仲間同士であれば乗り越えることができる。


今、このときにはわからない言葉も、時間が経ってふとしたときに理解することがある。
かといって、いつか分かるだろうと思っていても一生分からないことだってある。


信じることによってのみ物事は実現可能で、可能性は”できるはず”という自信の中にしかない。


クマバチの話を知る人はいるだろうか?
かつてクマバチは、航空力学的には絶対に飛べない身体構造だといわれていた。

しかし現実には空を飛んでいるのだ。

人の作り出したバランスなど嘘っぱちだ。
正しいとされるものが全て正しいわけじゃない。

いつから大多数が正義になったのかは知らないが、世の中が右にならえで癌化している。

white roomのレコーディングを手伝っていて改めて思うことがあった。

仲間同士の信頼。

法律や書類なんかの、くだらない関係ではない。
ほんとに必要な者同士の関係。

一緒にいれば、そりゃいろいろあるだろう。
それでもいつもの面々が集まるということはどれだけ良い時間だろう。

そういうことを思った、僕にとってもいい時間だった。

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新入生

先日、アコーディオン奏者のオランさんとたまたま対バンで、楽屋でいろいろアコーディオンについて話す機会があった。

アコーディオンは誰でも知ってる楽器ではあるけれど、演奏者人口は極端に少なく、そのためになかなか楽器屋にはおかれていない。
欲しいと思ったら注文して取り寄せになる、つまり、お店で試奏が出来ない、ってなことをオランさんに話すと、”それならいいとこ紹介するよ”ってな具合になった。


で、行ってきました。
新浦安”ベイアコ”!
http://www.act-bay.com/

僕のイメージでは、お店があって、看板があって、間違いなくここだって分かる感じのはずだった。


が、、、う〜〜ん、地図を見ながら行っても、ここだというお店はなく、、、。

大体、僕、地図読めないんですけどね、、、。
そもそも読めない上に、地図があればだいじょぶだろとかいう変な自信があったのがいけなかったんだけど、、。

30分以上迷い、敗北感を味わいながら、携帯でベイアコさんを調べて電話する。
おっちゃんが電話に出て、丁寧に教えてくれた。
場所を確認。

う〜〜ん、ない、、、。

はっ。
まさか、あれ?


そうそう、マンションの一室、つまり民家がそのお店そのものだった。
映画とかに出てきそうな、予想外っ!

チャイムを鳴らすと、さっきの電話のおっちゃんが出てきてくれて、”お待ちしてました”の一言。

そう、このおっちゃんこそ、ベイアコのマスター、原田さんだった。

室内は一軒家のごとくたくさんの部屋と、楽器の匂い。
そして、職人さんって感じの原田さん。

あの、、、職人さんてさ、独特の雰囲気ってあるじゃないですか、、、。
こう、なんというか、こう、初心者お断りみたいな、、、。

僕の目にはこの原田さんがそう映ってて、ドキドキしながら”全く初心者なんですけどぉ、オランさんの紹介でうかがいました、、、”と告げると、、、。

目の前においてあったメンテナンス中のアコーディオンを使って詳しく構造をお話ししてくれて、さらにろくすっぽ弾けやしない僕に次から次へと試奏をさせてくださって、いや、もう、それだけでお腹いっぱい。

色や柄、機能、音色など、詳しく話してくれる原田さんの顔がとってもいい顔で!
写真に撮ればよかった!

やっぱりアコ人口が少ないからか、興味を持つ人が増えるのはとても嬉しいことだとおっしゃっておりました。

試奏した中に、真っ赤なアコーディオンがあって、すごくしっくりきたのを頭に入れつつ、値段を聞いて、”んじゃ、また来ます”とお店を出て、駅までついた段階で、”出会っちゃったら今日買いだろ”とお金をおろして、原田さんのとこへ舞い戻る。

はい、購入!!
随分気前がいいねと原田さんに笑われました。

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優しくて気品のある、見事な音。
これからの僕のソロ活動を支える大事なパートナー。
40、50年はゆうに使える作りだとのこと。

たくさん弾いて、いっぱいいい音楽を作ろう。

そう思った。

あ、その前にボタン配置覚えなきゃ、、、。
アコーディオン奏者の方々、これからいろいろお世話になります、、、。

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2011年2月16日 (水)

maikotobranco vs アバンギャル

2/15、maikotobrancoの新作に向けてのレコーディングを開始した。

とりあえず、新しい曲3曲を録ることが目標。
リーダーのこうどうさんは、予定では3時間で1曲と思っていたようだけど、僕はそんなに時間かけない。

仕事とかだと、スタジオを長く押さえればそれだけお金がかかる。
だから僕の意識は常に”ワンテイクオーケー”狙い。


マイクをたてて、音色と音量を調整するのに時間をかけて、録り始めたらジェットコースター。

録音始めて、約1時間半ですべてを終了。
聞き返す。

改めて聴いて、自分で”ああ、演奏うまくなったなぁ”と思った。


そんなスタジオレコーディング。
今日はパーカッションの松本ちはやんがレコーディング見学にやってきた。

演奏者が演奏だけでなく、録音にも興味を持つことはとても良いことだ。
やっぱりどうやって録ってどういう風になっていくのかは音楽をやる以上絶対知っておくべきだと思う。

マイク立てを手伝ってもらって、音も聴いてもらった。


休憩中、こうどうさんにちはやんが何やら質問している。
内容はギターのフィードバックについてだった。

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まるっきりアバンチュールを楽しむギャル(通称アバンギャル)と化したちはやんは、こうどうさんに教えてもらったばかりのでっかい音でのフィードバックにご満悦。

まるで師弟。

意気揚々とふたりででっかい音を楽しんでいた。


すんなり太鼓録りが終わって時間がたっぷり余ったので、ギターを録ることにした。
モーレツにでかいギターの音から避難(笑)。


スタジオの外で、置いてあったドラムマガジンを見ながら、我らが師匠の話と太鼓のやシンバルの話で
ちはやんと盛り上がった。
こうどうさんは爆音レコーディン中。


スムーズにレコーディングを終えた。
いやぁ、ほんとに楽しかった。

テンポ200のエイトビートとか笑っちゃう。
16分の連打が速すぎて、ザーとかにしか聴こえないのを聴いて、3人で大ウケした。


こうやって新しい音源は着々と出来ていくわけです。

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古巣

2/14、whiteroomというバンドのレコーディングエンジニアとして、新所沢までいってきた。

しんとこは8年前に住んでて、5年間も住んだから、僕にとってはホームグラウンドみたいな感じだった。

よく通った洋食屋の”キッチンサン”でお昼を食べた。
ここの定食の量が半端じゃない!!
とにかく多い!
そして安い!!

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貧乏だった僕は、ごちそうにありつきたいと思ったらいつもキッチンサンに行って、お腹がはち切れるほどご飯を食べた。


で、whiteroomのレコーディング。

僕的に、録りはスピードが命だと思っている。
ワンフレーズとかに何時間もかけるもんじゃない。

卓はバンドメンバーのタツキくんに任せて、マイク立てと音量や音色の調整をやった。

エンジニアっていうのは録音技術だけでは出来ない。

発問も大事だし、演奏者がリラックスして録れるように、あるいは鼓舞するようにコミュニケーションをすることが実は一番大事。

というわけで、録ったらすぐ会話を挟んで、すぐに良い悪いの判断をつけさせて、迅速に作業していった。

テイクを重ねれば、それだけ演奏者は疲れてくるから、疲れる前に録らせてあげるのもエンジニアとしてはとても大事なことだ。

録音は、彼らが予想してた時間よりも全然早く終わった。
とれた音をみんなで聴いて、みんなでにっこり。

録音は絶対楽しいはずなのだ。

作業終了後にみんなで飲んだ。
楽しく飲んでいる間に、外は大雪に!

まさかつもってるとは思わず、お店の店長に”こんな天気なんで今日はこれぐらいで閉めます”っていわれて、初めて外がえらいことになってると気づいた。

雪が積もりに積もってる。
タクシーが滑ってる。
歩くスピードの方が車より速いっっ!

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電車はのろのろ運転で、ものすごい時間かけて渋谷まで出て世田谷に帰ってきたら、完全なる銀世界。
道を歩いてると電線に積もった雪がもろに僕の頭の上に落ちて、びっくり。


一日いろいろあったけど、楽しい日だった。

whiteroom、超かっこ良く録れたから、ミックスが楽しみだ。

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2011年2月15日 (火)

梯子ノ上に昇る月

2/13、とても寒い日だった。

お昼にcubic starのリハーサルを済ませ、夜は池の上で”梯子ノ上デ”の演奏だった。

雪の降った11日に演奏したばかりで、その日、雪にも関わらずお客さんが結構来てくれたので、この詰まった日程でお客さんが足を運んでくれるものかと心配した。

が、それは杞憂だった。

この日のたいばんはciromさんとオランさん。
どちらも一度、ご一緒した方々だ。


オランさんはアコーディオン奏者。
かつてたいばんしたときは、僕はまだアコーディオンにのめり込んでいなかったが、最近すっかりアコーディオンにはまりっぱなしの僕は、オランさんの演奏に釘付け。

楽屋でアコの話しをして、いいお店を教えてもらったり、僕の体にあったアコの話しを詳しく教えてくれた。

自分の出来ることややりたいことが増えると、こうやって自然とつながりが出来てくる。
また人生が豊かになった気がした。


梯子ノ上デは、この日もトリ。

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どの演奏者もすばらしい人ばかりだったせいか、寒いなか、たくさんのお客さんが来てくれて、池ノ上のruinaは満員御礼。

僕らの演奏もいっぱいのお客さんが見てくれた。


デールの歌は孤独な歌詞が多い。
でも、とにかく美しく響くのだ。

しっかりと日本語で歌うからこれまたすごい。
MCもよくしゃべって、場はとてもあたたかかった。

梯子ノ上デはどんどん調子を上げてきているようだ。
デール一人ででもよくいろんなところで演奏するし、ギターのタカスギさんとのデュオもとても良い。

熟してきているように思う。


演奏終了後、たくさんのお客さんと一緒に飲み、とにかくこの日もよくしゃべった。

演奏の場は、演奏を見たり聴いたりするだけでなく、みんなが入り交じっておしゃべりをする場でもある。
みんないつも一緒にいるわけではないし、初めましての人もたくさんいる。
そんななかで、誰かと出会えば、人は孤独ではなくなるのかもしれない。

そういう期待が持てる場を作っていくことが出来れば良いと思う。


みんながお店から帰った後、僕のお化け嫌いを知った青葉市子ちゃんに散々おどかされて、疲れて家に帰った、、、。

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cubic star on the street

Cubicimage


日頃オリジナルばかりやってる、ハイパーグルーヴバンドのcubic star minimal orchestraなんだけど、そんなバンドで、4月の終わりに新宿地下商店街のサブナードでフリーライブをやることになった。

予定では、オリジナルは、アルバム”promised land”から”squall”と”song of whales”の2曲だけで、その他は80年代を中心に懐かしの洋楽をハイパーグルーヴで演奏することになっている。

今回はタップダンス、ツインドラム、ツインベース、ギター、キーボードのレギュラー7人に加え、パーカッションまで入った8人の強力リズムバンドと化す。


cubic starにとってカバーは初めてのこころみだが、まだ1度しかリハーサルをしてないわりにはかなり面白いことになりそうだった。
誰かの曲をこのメンバーで真剣に分析したことはないから、こういうことをきっかけにさらに面白いことが出来るようになればいいと思っている。


どんな曲でも、自分たちのテリトリーに引きずり込める猛者どもだ。

チャレンジがなくなることは、創造性の停止を意味する。

こういう機会を与えてもらったことに僕はすごく感謝している。
このメンバーでとにかく行けるとこまで上昇していきたい。


詳細はまた後日。

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2011年2月14日 (月)

氷解

学校という場所が嫌いだった。
今もそうだが、一所に押し込められて同じ価値観を共有するなんてのはあり得んと思っている。

点数、成績、素行、ま、いろいろ、なぜあんなに抑圧された空間なのだと思う。

僕はとにかく嫌いだった。

十数年ぶりに高校時代の同級生にあった。
毎年年始に地元の福岡から同窓会のお知らせが来る。

まず地元にあまり帰る気はないし、大人数で会うのが苦手な僕は必ず欠席する。

それでも毎年お誘いがくる。
ありがたいことではあると思ってはいる。


ある日、珍しいメールが来たと思ったら、それが7年ぶりぐらいの友人からのメールだった。
奴は、一緒に浪人を決めた奴だ。

浪人が決まったその日に一緒にクルーザーで海に出て遭難し、流れ着いた壱岐で飯を食った。

同じ予備校に行き、翌年、一緒に東京に出てきた。


大学を卒業して7年。
僕は苦しい生活で、それが情けなくて、友達に連絡するのをやめた。

と、時間はそこで止まっていて、突然のメール。
最初は飲みの誘いを断ったが、それでもまたメールをくれる。
で、結局逃げられなくなって誘いに応じたわけだ。

そこから同期の連中の数人と再び繋がった。

昔、僕が音楽を続けると口にしたとき、笑ってた奴らもみんな30を越えた。
様々な歩き方をして、それぞれの苦労を重ねて、それぞれの生き方を尊重できるようになった。


それから。
数日前に飲み会のお誘いのメール。
相変わらず出不精でめんどくさがりの僕はメールをほったらかしにしたまま忘れてて、集合のその日に連絡をいれた。
当然のごとく遅刻していく。


集まった面子を見て驚いた。
ほとんどが十数年ぶりの顔ぶれ。
よく集まったな。

というより、こんなに何人も東京に住んでるなんて知らんかった。

空白の年月の話をたっぷりした。


それぞれの苦労、現状。

学校嫌いの僕は、はっきり言って、その飲みの席に着くその瞬間までいくのが嫌だった。
別に話すことなどないと思っていた。


でも、あまりにもあの時と変わらない顔を見て、空白の時間の話をしてるうちに、今なら分かりあえると確信した。

どの人生を選び、どの人生を歩んでも、苦労と日々の大変さがあるということ。
それがお互いの人生を尊重するきっかけだ。

みんな口々に言うこと。
”どの道を歩いても安定などない。”

ならば、何が大切なんだろうか。

彼らには信念がある。
揺るぎない何か。

それが僕らを再び結びつけたのか。
そうなのだろうと思う。


あのとき、心を閉ざしていたのは僕だったのだろうか。

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氷は緩やかに溶け始めた。
みんな、いい顔をしている。

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2011年2月12日 (土)

梯子ノ上に積もる雪

ようやく週末が来たという感じの今週。
一日おきに演奏が入っていて、しかもどれも違うテイストなので、頭が常にフル回転だった。


2/11は朝から雪。

前日、亡くなったエリクソンのことを一日中考えながら過ごしたわけだけど、悲しい寂しいと思えば思うほど奴の旅立ちを引き止めてしまうような気がして、昼間はcubic starのためのアレンジを作り、夜はおいしい定食を食べて、レイトショーを見に行って気を紛らわせた。

夜が明けたら雪が降ってて、冷え込みが部屋をのみ込んでる。

熱いコーヒー飲んで、シャワー浴びて、行きつけのカフェfunrunで温かいヌードルを食べて、デールが来るのを待った。

__


デール、タカスギさん、すなやまん、ぼくの4人で”梯子ノ上デ”というバンドをやっているのだ。

カリフォルニアの青い空の下で育ったとは思えない、何とも湿度多めの不思議歌詞を書くデールがほんとに面白い。しかも9割が日本語っ!

僕は曲を覚えるときに歌詞をじっくり読むのだけど、デールの歌詞のあまりの面白さに、口ずさみながら演奏できないのだ。

とは言っても、すごく深い歌詞もあるし、曲はどれもメロディーがとても美しく、コードもリズムもものすごく凝ってて複雑。


ちょうど一緒に演奏し始めて1年ぐらいたったけど、随分変わってきたと思う。
自由だということに責任が出てきて、みんなの一音一音が意味を持つようになってきた。

長く続けるのは大変なことだ。
それでも続けることで分かりあえるようになるし、そうやって一緒に考えて、一緒に作っていくことが個々の眠った力を引き出すきっかけになる。

集団芸術の面白いところはこういうミックスアップにある。
それぞれの意思がぶつかりあうことは絶対必要で、遠慮よりも先に、絶対的にいいものを作りたいという欲をみんなで共有する方が優先事項なのだ。

混ざりあって高まる。
一人では思いつかなかったアイディアが目を覚ます。


雪の中、お客さんは来てくれた。
僕らの音楽を受け取りに。

それは僕らに対する信頼でもある。

感謝することが多くなった。

その分責任は重くなった。
でもそれが表現者の成長の証。


思いが少しずつ伝播し始めた。
そんなふうに思う。


”梯子ノ上デ”は2/13(日)に池ノ上bar ruinaでも演奏する。
興味のある方は是非是非遊びにきてください。

きっとデールの迷路のような歌詞から抜け出せなくなるよ、、、。
ふふふ、、、。

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2011年2月11日 (金)

see you.

言葉があっても、それは分かりあうツールにはならず、激突し、憎しみあったりする。

逆に、言葉がなくても不思議と互いのことが分かったり、信頼できたりする。
それは人同士でなくてもあり得る。

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今日、2/10の11時前、僕んちの次男坊役、愛犬のエリクソンが空に旅立った。
散歩に行けば、その図体のでかさに反した異常なほどの愛想の良さで人に愛され、家に帰って来る頃にはもはやえさなどいらないほどの貰い物を毎日のようにもらう、最強のモテ男だった。

で、家に帰ってくりゃ、散歩とは一変してイタズラばっかり。
僕のお気に入りのTシャツを引きちぎり、勉強道具を引きちぎり、網戸を突き破り、小屋を破壊し、、。

とにかく人が好きで、呼ばれるとすぐ駆けていく。番犬には絶対に向かない。

あるとき、うちのばあちゃんが遠くから名前を呼んだら、猛然とばあちゃんの方にダッシュ、、、。
そのまま止まれず、勢いでばあちゃんを数メートル突き飛ばし、ばあちゃんを破壊。
腰を骨折して救急車で運ばれる大惨事を引き起こした。

今だから笑えるが、家族一同は衝突した瞬間に”ばあちゃんが死ぬ!”と思ったようだ。
お花畑が見えたらしい、、、。


あんまりイタズラばっかりだから、ときどき喧嘩をした。

僕が高校3年生のときに奴はやってきた。
小さなみかんの箱に入って、毛布にくるまれてはいたが、とにかく好奇心旺盛ですぐに這い出てくる。
階段を登って下りれなくなってちびる。
などなど。

浪人時代、僕がナーバスになっていると、音もなくよってきてじーっと僕を見る。
ちょこんと座って気でも遣ってくれてたのか。
で、僕が元気だと分かると、履物をかたっぽくわえてイタズラ開始なわけだ。


奴と暮らしたのは、その2年。
僕は東京に出てきてしまったから、その後は帰省時にちょくちょく会うのだけど、よく覚えてるもんで、飛びかかられてはシャツを毎回ダメにした。

15年の奴の人生のうち、密に過ごしたのはほんの少しだけだったと思うと、もっと近くにいたかったなと思った。

家族なのだ。
もうどうしようもなく悲しい。


こういう話を聞いた。
ペットってのは、人間に愛されることで徳を積むそうだ。
徳を積めば人として生まれかわる。

人を哀しませれば業となり、延々と畜生道を歩み続けるらしい。


ならば、僕は奴がいなくなったことを哀しんではいけない。

得意の愛嬌でモテてモテて困っちゃうこの伊達男の旅立ちを笑顔で見送ろうと思う。

またいつか、どこかで会おう、エリクソン。
そんときはまた家族になれるといいな。

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2011年2月10日 (木)

song for us

柳田さんとのデュオの初ライブが終わった。 
1月に数曲だけ一緒にライブをやったのだけど、全曲を二人で演奏したのは今回が初めて。

弾き語りとドラムのデュオっていうのは真ん中を取り持つベースがいないから、面白い関係になる。
歌の合間を縫うようにバスドラムが入ったり、お祭りのようにカナモノが入ったりして、その間をピアノのメロディーと歌が駆け回っているようだ。

Dsc02207


自由度が高いからといって何をやってもいいかといったらそういうわけでもなく、そこは歌にしっかり寄り添って演奏する。


演奏前の珈琲屋で、柳田さんと二人、エルトンジョンの歌い方の話をした。
言葉の持つ意味と音価の一致に焦点が当たると、ライブ前のリラックス時間というよりはだんだん熱いトークになってきて、今日はこのための日だったのかと錯覚してしまうほど。

最近、よくいろんな人と歌の話をする。
数日前のmaikotobrancoのライブのときも、こうどうさんと歌い方の話をした。
先週の小川くんのリハーサルのときもそうだった。

演奏が上手いか下手か、その話はしばしばテクニカルな問題に置き換えられるが、僕はやはりそうは思わない。

演奏が表現である限り、僕はそこに哲学が必要だと思う。
それがなければ、どんなに練習したところで何も生み出せないのだ。

歌があれば僕は曲を聴く前に歌詞を読む。
音は飽くまでも抽象的だ。
でも言葉には強くその人の意思がのる。

言葉のない音楽においても、”歌うような演奏”というと、それは現実に鼻歌を歌う程度のものじゃなく、哲学そのものの露出を歌というのではないかと最近はよく思う。

言葉にならない言葉を音に置き換える表現が音楽であって、けっして”音を楽しむ”という安いお馬鹿解釈ではない。


演奏後に、もらったお小遣いで熱いラーメンを食べながら、僕も柳田さんも”幸せだ”と口にした。

みんなと楽しむだけなら他の方法でもいい。
だけど、僕らのやる音楽には僕ら演奏者も、また受け取ってくれる人も、みんな一緒になって考えることが出来るのだ。
それは人生のこと、生き方のこと、異文化、宗教、価値観。

その一瞬はアイデンティティーの壁は透明になるように思える。


きっかけはなんでもいいけど、もし音楽が今現在のコミュニケーションの希薄さを解消する手だてになるのだったら、音楽家としての僕はとてもハッピーだし、芸術がその手だてになるのなら、芸術家の端くれの僕としてはハッピーだ。

と、柳田さんと二人、深夜のビールで乾杯。

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2011年2月 8日 (火)

ここから

また寒くなった。
三寒四温にまではまだ到達していないようだ。
春はもう少し先に思える。


先月の半ばに一緒に演奏した、ピアノ弾き語りの柳田健一さんとの演奏が明日ある。

前回はギターにバッキングボーカルも加わった4人で演奏したから、全曲をデュオでやるのはほんとにこれが初めてになる。

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Yoshijima

”弾き語り”というと、まずその言葉にある程度のイメージを持たれると思うけど、おそらくそのイメージは覆される。

僕自身、日本のポップスはほんの一部しか聴いてこなかったのでそんなに詳しくはないが、日本の古い歌は結構知っている。
以前にも言ったかもしれないけど、滝廉太郎や山田耕筰は大好きな作曲家で、音大生時代にいろいろ分析なんかもしたりした。

とても日本的な響きだけど、演歌のようなメロディーではなく、西洋のクラシックに近い響きを感じる。
哀愁とあたたかな響き。

”荒城の月”や”この道”で聴けるような独特の雰囲気が大好きだ。


これも以前に書いたことだけど、柳田さんとの出会いはこの日本の歌の話で盛り上がったとこがきっかけだ。
僕は彼の歌に、今消えようとしている日本の美しいメロディーの片鱗を見た。

そんな歌に打楽器が必要かなと最初は思ったが、誘ってくれたのは柳田さんの方で、それに応じる形でこのデュオのプロジェクトが進み始めた。

これは単なるピアノ弾き語りと伴奏役のドラムのデュオじゃない。
すべては”歌”だと思っている。

というわけで、このデュオは明日から本格的に動き出すのだ。


2/9(水)
柳田健一×吉嶋智仁
@三軒茶屋grapefruit moon

20時40分からの演奏。
1900円+order


柳田健一 
”綿” http://snd.sc/hfDXN5

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新宿にて

去年、white roomというバンドのプロデュースをひょんなきっかけでやった。
そこからの付き合いで、最近ちょくちょくそのバンドのメンバーと一緒に飲んでいる。

ミックスとマスタリングをmaikotobrancoのこうどうさんとダブルチームでやったのだけど、そのこころみは僕らにとってとても新鮮だった。

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仕事とはいえ、僕もこうどうさんもほんとに好きなことじゃないとやらない。
最初はsmall fingerでCDを出してほしいということでとある人から紹介をしてもらったのだけど、僕の思い描くレーベルの音像とは合わなかったので断ったのだ。

普通なら、そこでもうひいてしまうものだろうけど、彼らは違った。

とにかくいいものを作りたい。
ほんとにそこだけで彼らは動いていて、その心意気に惚れた。

たとえ僕のレーベルで出せなくても、white roomとして悔いの残らない音源を作りたいという思いがとても強くて、よし、それならということで、僕とこうどうさんでミックスとマスタリングを引き受けた。

録音や音作りはとても荒削りで、編集してもこのままではいい音源にならないと厳しい指摘をしても、彼らは引くことなく一生懸命食いついて努力した。
小さなことからこつこつと手直ししては録音のデータを送ってきて、僕がダメを出せばまた録り直して送ってくる。

音大で勉強中だった当時の自分のことを思い出した。
アンサンブルの授業を録音して、聞き返しては気に入らないとこを何度も練習する。
自分のふがいなさが悔しくて悔しくて、涙が出たことなんて何度だってあった。

それでも必死で食らいついて練習した自分とどこか重なる部分を、僕は彼らに見た。


たいしたこともないのに、”自分はこうだ”という奴なんかたくさんいる。

white roomは違ったのだ。
謙虚に自分たちの力を受け止め、いくらだって食らいついて努力してくる。

泥にまみれることをださいと笑う人間もいるだろう。
でも、それでは何も前に進まない。


熱意がいつだって人を動かすのだ。
僕もこうどうさんもいつの間にか本気になった。
そうさせたことが、彼らの底力であり、魅力なんだろうと思う。


1月、彼らは自らのレーベルを立ち上げて自力でCDを全国流通に乗せた。
何も分からないところから、自分たちで勉強して、宣伝して。
きっとたくさん走り回ったのだと思う。
やっぱり、彼らの魅力はそこなのだろう。


メインボーカルのタツキくんと飲みながら長いことしゃべった。
将来への迷いや不安がたくさんある。

でも僕は思うのだ。
こんな歳になっても週1回とか2回とか集まって、必死になってアイディアをみんなで出し合う時間こそが宝物なんじゃないかって。

先日も書いたけど、一緒に活動してるメンバーには”自分が世界一”と思ってパフォーマンスしてほしい。
それが絶対の信頼で、絶対のプライドなのだ。


苦しいことばかりだけど、たった一回の充実感がその苦痛に勝ればそれでオッケーなのだ。

人同士のつながりが希薄になる今時分、バンドに限らず、信頼できる仲間と力を合わせてことを成し遂げようとすることはとても大事だし、その仲間こそ宝物だ。

一緒に走っていこう。
繋がっていこう。
いつか必ずその祈りは強靭な力になる。


そんな、新宿の飲み屋での何気ない会話。

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2011年2月 7日 (月)

新世界へ

maikotobrancoのライブ、無事終了。
池ノ上bar ruinaは大入りでした。

見てくれた皆さん、ほんとにほんとにありがとう!


去年の9月だったか、honeydewさんのイベントでライブをやって以来、約4ヶ月ぶりのライブでした。

その間、何をしていたのかというと、バンドの新しい方向性と新曲をせっせと作っていたわけで、、、。
決してさぼってていたわけでは、、、ないはず、、、。

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去年6月にアルバムを出してから、アルバム収録曲をさらに練り直しライブで演奏して、その頂点が9月だったと言える。

僕らは基本的に前作の焼き増しはしない。
一度作った作品は、それだけでしかなく、その時期にしか出せないアイディアと演奏だと思っている。
だから、次に作る4枚目はもはや3枚目の延長線上どころか、今の自分たちのアイディアがたっぷり詰まったものにしたいのだ。


資本主義のビジネスモデルから考えれば、売れたものや評価の高いものを次もその次も作っていくのがビッグマネーを生むのかもしれないけど、僕ら表現者にとって一番大事なのは”今”なのだ。

今を最高のものにするために、寝ても覚めても音楽のことばかり考えてる。


そんな毎日を送りながら、スタジオでは大の大人が必死になってああでもないこうでもないとワンフレーズをひねり出しているのだけど、一見ばかげてる様なこういうことがほんとに楽しい。

いい曲が出来れば、今度はいい反応が欲しくなる。
見てくれる人、受け取ってくれる人の笑顔だ。


自己満足で終わる時代はとうに過ぎた。
人に出会いたい。


長く続けてきたmaikotobrancoだけど、こうして年を重ねても大人げなく続けられていて本当に幸せなことだと思う。


僕は、彼らに”自分が世界一だ”と思って演奏してほしい。
僕は自分がやるバンドは誰にも負けないいいバンドじゃないと嫌だ。

だから、自分たちが最高だと思って思いっきりパフォーマンスしてほしい。

いいバンドにするためだったら、僕はさらに腕を磨くし、そのためにならいくらだって走り回ろうと思う。

ひとつひとつにみんなで力を合わせて全力を尽くせるようになれたらいいなぁ。

というわけで、maikotobranco、レコーディングに入ります。
次の演奏は、、、5月ぐらいかなぁ。
すごい曲とシングルを引っさげてカムバックします。

このどうしようもなくだらしない大人どもを温かく見守ってください、ふふふ。

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2011年2月 5日 (土)

like animal as maikotobranco

温度差が激しいせいか、慢性疲労がじんわりと鎌首を持ち上げている。

今日は午前中は講師の仕事だった。

学習塾はこの時期、受験生を送り出したばっかりでとても静かだ。
僕の働いてる塾は個別指導の塾だから、受験生がいないとほんとに寂しいぐらいになる。


生徒と二人、”今日は静かだね”と話しながらマイペースに算数の授業。
お互いに冗談をいいながら、新しい知識をノートにきれいにまとめていく。

週にたった1コマだけの授業を毎週楽しみにしてくれているようだ。

さて、重たい疲れを引きずりながら移動の電車で少し休んで、お昼はみっちりmaikotobrancoのリハーサル。

明日は久しぶりにこのバンドのライブだ。

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2/6(日)
maikotobranco @池ノ上bar ruina
19時45分開演〜
2000円+order

ルイナの送り込んでくる刺客、はぶくんと2マン。
マイコトブランコは20時50分から演奏予定です。

明日はバー演奏なので準アコースティックセットなのだけど、そりゃスリリングな演奏になるはず。

レコーディングを控えた3曲はすごくポップなくせに恐ろしく難しいものになってて、明日が初演なのだ。

これらの曲を演奏するために、久々に個人練習を長いことやった。
出来ないことに挑戦するときが一番ワクワクする。

で、これをメンバーで一丸となって乗り越える爽快感がバンドの醍醐味だと思うのだ。

僕らには不思議な自信がある。
アイディアはたとえそれがどんなに難しいものでも必ず実現できるという自信。

10年、彼らと一緒に歩いてきたのだ。
必ず何でも出来る。

そういうわけで、、、新曲は太鼓的にはハリケーンのようなドラムフィルがいたるところに入っていて、とにかく大変。
さらに、バーで演奏だから、そんな鬼のようなオカズを音量抑えてたたくのが大変っ!

でも、その抑えるという行為そのものが僕には快感だったりする。
間違いなくMだ、何の疑いもない。

昨日からずっと見てるマペットショウのアニマルみたいにドカバキやりたいと思うけど、あんまりやるとruina壊れちゃうんでね、こんな風に、、、。
http://www.youtube.com/watch?v=4mybkSHB91U

明日は美しくパンクする!

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2011年2月 4日 (金)

my favorite player

初めましての人と話すときに、まずその人となりを知るためのいい話題は住所きいたり、好きな食べ物きいたり、その辺だろう。

で、演奏屋の初めましては、”どんなプレイヤーが好きですか?”の話題になることがよくある。

僕のメインパートがドラムだから、そこはドラマーに関するフェイバリットを聞かれるわけで、まぁ、ぽんと頭に浮かぶ好きなプレイヤーはいるにはいるんだけど、どこから話していいものやらわからない。
とにかくたくさんの音楽に影響を受けてるし、もともとがピアニストだったので、太鼓屋よりもむしろ鍵盤屋からの影響が大きかったりする。


いつもその質問にはう〜んと考える。
ま、せっかくだから太鼓屋で”お〜”とかいう人物の名を出して話を盛り上げたいとも思うし、、、。

、、、で、思いついた。
いました、いたいた!


そう、彼。
かつて、キングオブスウィングの名を馳せた名ドラマー、ジーン・クルーパと渡り合い、スピードキングのバディー・リッチとも凄まじいバトルを繰り広げ、プエルトリコの歌姫、リタ・モレノからリズム感を奪った凄腕の太鼓屋。

自らを世界一と言い放ったその野獣の名は、、、、


アニマルっっ!

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はいっ、世の中で一番尊敬できるドラマーは間違いなく彼です。
どですか、このどや顔っっ!!


では、彼の異種格闘技戦をyou tubeでどうぞ。

vs リタ・モレノ "fever"
http://www.youtube.com/watch?v=0yvHWyvexZA&feature=related
悪夢のような演奏、、、。


vs バディー・リッチ ”スウィングしなきゃ意味がない”
http://www.youtube.com/watch?v=eDU-ZyBQRnQ&NR=1
歴史に残る一戦!

、、、えっ、負けてるって?
いやいや、見てあげてるんですよ。


vs ハリー・ベラフォンテ
http://www.youtube.com/watch?v=WBOohuZlAiM&feature=related
どんな打楽器とだってやり合える彼の勇姿!


そして最後はソロ!
http://www.youtube.com/watch?v=gyZYIEgcj-Q&feature=related
ワンバスなのに、高速ブラストビートで歌まで歌っちゃうぜーーーっっ!
まさに野獣っっ。

え、これを僕がほんとに好きなのかって?

ちょっ、ぷげら。

そんなことは、秘密に決まっている。

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2011年2月 3日 (木)

その手から溢れ出すメロディー

ちょっと前にある人と最近のジャズの話になって、”最近のジャズはテクニカルなところばかり取りざたされて、ちっとも面白くない”という意見が出た。

ビバップを継承するネオビバップ派などは僕もそんなに好きではないが、一昔前はよく聴いたものだ。
変拍子がばりばり入ってくるインプロヴィゼーションも結構な量の音源を聴いて勉強して、今となってはそれなりに演奏出来るようになったけど、やればやるほどやっぱりそんなに好きにはなれなかった。

僕にとって音楽に求めるものはやっぱり歌心であって、それは美しいメロディーがその中心だと思っている。

スタンダードはとても良い曲がいっぱいあるけど、それをめちゃくちゃにするのは巡り巡ってやっぱり好きではないらしい。

で、そんなことを考えながらECMというレーベルから出てるCDをいろいろ聴いた。
そこには技術を超越した美しいメロディーと空間がたくさん存在している。

僕は多分ECMマニアだと思われるほど、CDラックのジャズの棚にはECMばかり並んでいるのだけど、特にこのレーベルのピアノトリオはもう群を抜いて叙情的なのだ。


趣味によるし、いろんな評価もあるだろうけど、僕の一番好きなトリオはmarcin wasilewski trio (マルシン ヴァシレフスキ トリオ)。

マルシンのピアノが僕は大好きだ。
とにかく美しい。
音像が手触りとしてあるのは凄いことだ。
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http://www.youtube.com/watch?v=6K5wDvzFo4U&feature=related

彼らはアルバムでbjorkのhyperballadも演奏しているが、その目のつけどころもただならない。
新鮮な感覚で、しっかり今をとらえている。

数年前に、ポーランドのトランぺッターtomasz stankoのカルテットで来日って噂を聞いて慌てて調べたら、ポーランド大使館でのみ演奏ということだったので、ポーランド大使館に電話をかけてどうにか入れてくれ〜〜って拝んだのを覚えている。

日頃滅多に見たいライブがない僕にとっては、このときは本気でゲバ棒もってポーランド大使館に乗り込みたいくらいの衝動にかられたような、、、。

トーマスのライブも、、、ああ、もう、とろける、、、、。

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http://www.youtube.com/watch?v=94dkiKOa6kk&feature=related

東欧の音楽は日頃なかなか触れることはないだろうけど、こうして自国の音楽を大切に温めてる人たちがいると思うとなんだか僕まで嬉しくなる。


ポーランドに行きたい。
いや、いっそ住みたい。

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これはセラピー。

昨日はマイケルジャクソンを聴きながら、”アォゥッ”とか言いつつ某ライターの雑務を一日中こなしていたわけだけど、今日は一転してリハーサルオンリーな1日だった。

2月は久々にもの凄く演奏の機会が多い。
ライブが7本で、レコーディングのお仕事を含めるとそれこそ毎日何か入っている。
こういう活動を増やして、仲間とシェアしていけるようになったらいいなぁ。


慢性疲労が悪化してから極力空気の悪いとこや大音量のところは避けて活動していたけど、ライブハウスっ子だった僕の活動はそれによって一時期激減していた。

金銭的なことや環境のことを考えるとライブハウスでの頻繁な演奏は僕の体力では無理だし、表現したいことの制限を感じたりお客さんの層や入りの少なさなどのリスクを考えると、そこでは持続可能ではないという答えに達した。


曲を作り貯めして、じっと機をうかがいつつ、永続的な体調不良とうまく付き合いながらたくさんの人に会って来たのがようやく結実してきていると言えるのか。

とにかく素直に”ありがとう”ということが多くなった。


さて、今日のリハーサルは柳田健一さんとのデュオから。
年始にやった柳田さんのワンマンがとても好評だったらしく、その勢いに乗って曲をつめていく。

ピアノの弾き語りとドラムのデュオなんだけど、隙間の空き方や抑揚ひとつで複数人でやってるような雰囲気が出せる。
デュオはほんとにおしゃべりだ。

休憩中の何気ないおしゃべりも演奏も何も変わらないところがとてもいい。

夜は小川晃一の新バンドの初練習。

1stアルバム”hello darkness, my old friend”のリリースを控え、ツアーなんかも視野に入れて、小川くんが選んだメンバーが集まった。
ここのところ、小川くんともデュオの練習をしてきたせいか、呼吸がばっちり合ってて、バンド編成になってもとてもスムーズに曲がまとまった。


柳田さんも小川くんもとてもいいシンガーソングライターで、一緒に演奏するのはいつも楽しい。
いい音楽を演奏するのは体にいいようで、全くストレスがなく、しかも体調もその瞬間は良くなる。

人が笑顔になるときは、そのパワーを分けてもらえる。
この螺旋こそ、僕が一番いたいところ。


どんなに毎日が辛くても、こういう場所があっていい音楽を演奏できれば、どうにかこうにか生きていける気がする。


柳田さんはこんな歌を歌ってる人。

”綿”
http://snd.sc/hfDXN5


小川くんはこんな歌を歌ってる。
ちなみに2/28にリリースされるアルバムにも入ってる。

”魚の見た夢と一日の終わり”
http://bit.ly/exT8cw

二人ともほんとにいい歌を歌う。

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2011年2月 2日 (水)

2月に入った。
1月は逃げるように行ってしまった。

体の調子は相変わらずだけど、今年に入ってからはとにかく一生懸命走り続けている。

”死んでしまう”といろんな人に心配されたが、死んでないのでとりあえず、なんていうか、その、、、。

生きてます。

信頼している大切な人たちの力を借りて、この新しい年の1ヶ月だけでも出来ることが増えた。

とりあえず、新しい試みの”やちよに”でデモ音源を出してみた。
結構売れているらしい。


去年から一生懸命作ってきた小川晃一のアルバム、”hello darkness, my old friend”がついに2/28に出ることになった。
東京都内でのレコ発も一生懸命企画中だけど、もっと規模の小さい定期的な演奏が出来るようにと、僕んちの近所にある、僕が気絶するようにしょっちゅうくつろいでるカフェ”fun run”で演奏させてもらうことになった。
後は、彼の出身地である千葉にも足を伸ばし、ただいま企画中。


maikotobrancoは新曲の制作をしつつ、去年末からリーダーのこうどうさんとともに、様々なアーティストのミックスやマスタリングの仕事をやっていて、これが結構定期的に入ってくるようになってきた。
小川くんのアルバムも二人で編集作業をした。
おいしいコーヒーをすすりながら。


念願だったjazzのスタンダードトリオも、ほんとに大好きな演奏者の方と夢のようなトリオを組めて、さらに定期的にレストランでの演奏が決まりそう。


cubic starは新曲を作りながら、ボーカルを入れるタイミングを計っている。
さらに、ちょっとしたBGMのお仕事ができないかと模索中。
懐かしの洋楽をアフリカンアレンジでやってみたいという欲が前々からあって、このバンドならそれが可能だし、幸いタップダンサーという強力な個性もいる。
現在交渉中だけど、もしこれが決まれば一気にアレンジを始めたいところ。


作曲屋としてのソロ活動は、パナソニックのWEB番組”トレインチャンネル 暮らしのエコナビ”のテーマ曲『song for forest』が好評につき、さらに先半年の続投が決まった。

満足のいかないものは出さないと言い張り続けて、それは逃げだとたくさんの非難もされたけど、こうして見てみると、妥協のないものばかりだなぁとつくづく思う。


僕は、いいものを作り続けてきたと思っている。
小さなことだから、人と衝突せずに適当なものを出すことも出来るというシーンもたくさんあった。
それでもそのたびに、やっぱりいいものを作りたくて人と衝突して、諦めることなくやると、最後に誰かが笑顔をくれる。

お前のやっていることは自己満足だとよく言われてきた。
で、言い返す。
”自己満足はとっくの昔に飽きてる”って。

良し悪しの判断はたしかに人の趣味かもしれない。
でも、一ついえることは、そこにどれだけの熱意と意思があるか?、ということだ。
叩き込みたいのは”可能性”だ。

イメージは必ず変容する。
合うと思ってきたものが普遍ではない。

僕の理想のバランスは安定ではない。
不安定かもしれないけど”新しい”という新鮮な生の感覚だ。


挑戦こそが大切で、何かの模倣でものを作るなら、それこそ使えるものを道具としてすべて使えば良い。

でも、そうじゃない。
僕は大切なものを大切に選んで、大切に使いたい。
消耗品ならなおさら。

父とレコードを聴いた幼いときのように、あの大切に盤に針を置くあの瞬間みたいに。
すべてが消耗品だったあの時代のように。


僕は自分に出来ることも出来ないこともよく知っている。
出来ることには絶対の自信とプライドがあるし、出来ないことは人任せにはせず、学ぶか、一緒に考えたい。


夢は寝てるときに見るもんじゃないと僕は思っている。
実際に手に取れる。きっとだ。


10メートル高く飛びたいと思い続けたら、飛べるんじゃないかと僕は密かに思っている。

花が咲くのではないかと、少し思えるようになった。
おかげさん、そう、おかげさんで。

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