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2010年12月15日 (水)

ブラフマーの眼

連日レコーディング、ミックス、マスタリング、アレンジと、なんだか音楽ばかりやってた。

好きなことが仕事になっていてそれで毎日を送っていければいいなぁと思うけれど、ここにはしっかり落とし穴がある。

芸術をやるときはやっぱり、完璧ではないにせよ、客観性が必要だ。
大事なのは、”好きなことを仕事にして食う”ではなく、”好きなことを常に新鮮に保つ”である。

そもそもこの”仕事”という言葉がよくない。
僕ら表現者は”創作”でしょうが。

そして何より必要なのが、”バランス感覚”。
演奏屋が気にすることは基本的に自分のパートであることが多い。
が、総合芸術としてみれば、五感が大事。


音楽だから”聴く”、絵は”見る”。
これは間違いだ。
音には質感がある、それは空間を支配する明らかな固形物だ。
絵には空気がある、音がある、これは身を取り巻く環境に等しい。
たとえばそれによって思い出されるオレンジの味や、肌触り。

そんなものまで含む、総合的な感覚の具現化であると思う。
もはや音楽にとどまらない。


バランスは日常の中にしっかり含まれていて、なにも特別なものなんてない。
ド派手に着飾ったところで、中身がなきゃマネキン。


作り手にも捉え手にもどちらにも責任があるから、人がその責任を負ったときに初めて芸術は人に真の姿を見せてくれる。


アイドルはいらない。
誰だって、目を開けばそのときから表現者になる。

一度開いた目は閉じられないけど、目を開く勇気はあるかい?

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